ため息が増えたら「休息警報」

すっかり秋ですね。
秋はセンチメンタルの季節などといわれますが、ため息が増えていたりしませんか?

ひと段落終えて、ふーっと細く吐く、ため息。
それ自体は、健康において重要な役割を果たしているので良いのですが、無意識に何度もため息をしているようだと「休息警報」の表れです。

仕事が行き詰まってストレスを強く感じたときなど交感神経が過剰に働いたとき、無意識のうちにため息が続くのは、身体のSOS、限界を知らせるサインが出ています。
早めに心身を休めることが大切といえます。

東洋医学では、生命活動のエネルギーを〈 気 〉と称します。
気は全身を適度に巡ることで健康に寄与します。

自律神経のみだれやメンタルの諸症状は様々ですが、東洋医学的な見方をすると、その本質には気がスムーズに身体を巡っていないことにその原因があると考えます。
これを中医学の専門用語では「気滞(きたい)」と呼んでいます。

過度なストレスは気を滞らせ、気滞の状態になることで交感神経の働きが過剰になってしまい、心身に悪影響を及ぼすのです。

気滞で心身が限界に到達すると、副交感神経から成る迷走神経が自然に高ぶり、無意識のうちにため息をつきます。生体の防御反応として迷走神経が働き、生じるわけです。

実際に、息を吐く際には、副交感神経が強く働きます。
ため息は生体にとっての息抜きで、暴走する交感神経にブレーキをかけるような役割を担います。
ため息も出ない程ひどい気滞になると、鬱状態です。

臓腑経絡では、全身の気の流れを調整して、気が身体の隅々まで円滑に流れるようにコントロールしているのは肝臓に相当します。
これを「肝の疏泄(そせつ)機能」と言いますが、鍼灸治療でもこの肝気を調節して全身の気の流れを滑らかにすることで、メンタル面の症状も比較的早く軽減することができます。

当院で行っているメンタル治療は、この肝気の調整に全身の気の滞りを取る接触鍼による施術が中心です。