月別アーカイブ: 2021年9月

ため息が増えたら「休息警報」

すっかり秋ですね。
秋はセンチメンタルの季節などといわれますが、ため息が増えていたりしませんか?

ひと段落終えて、ふーっと細く吐く、ため息。
それ自体は、健康において重要な役割を果たしているので良いのですが、無意識に何度もため息をしているようだと「休息警報」の表れです。

仕事が行き詰まってストレスを強く感じたときなど交感神経が過剰に働いたとき、無意識のうちにため息が続くのは、身体のSOS、限界を知らせるサインが出ています。
早めに心身を休めることが大切といえます。

東洋医学では、生命活動のエネルギーを〈 気 〉と称します。
気は全身を適度に巡ることで健康に寄与します。

自律神経のみだれやメンタルの諸症状は様々ですが、東洋医学的な見方をすると、その本質には気がスムーズに身体を巡っていないことにその原因があると考えます。
これを中医学の専門用語では「気滞(きたい)」と呼んでいます。

過度なストレスは気を滞らせ、気滞の状態になることで交感神経の働きが過剰になってしまい、心身に悪影響を及ぼすのです。

気滞で心身が限界に到達すると、副交感神経から成る迷走神経が自然に高ぶり、無意識のうちにため息をつきます。生体の防御反応として迷走神経が働き、生じるわけです。

実際に、息を吐く際には、副交感神経が強く働きます。
ため息は生体にとっての息抜きで、暴走する交感神経にブレーキをかけるような役割を担います。
ため息も出ない程ひどい気滞になると、鬱状態です。

臓腑経絡では、全身の気の流れを調整して、気が身体の隅々まで円滑に流れるようにコントロールしているのは肝臓に相当します。
これを「肝の疏泄(そせつ)機能」と言いますが、鍼灸治療でもこの肝気を調節して全身の気の流れを滑らかにすることで、メンタル面の症状も比較的早く軽減することができます。

当院で行っているメンタル治療は、この肝気の調整に全身の気の滞りを取る接触鍼による施術が中心です。 続きをみる>

喘息の症状が軽減されました。(TMさん 40代 女性)

週1で通院しています。喘息による息切れが辛かったのが通院のきっかけです。
通院してしばらくすると浅かった呼吸が深くなり、日常生活を送る上で呼吸がとても楽に
なりました。

他には顔の歪みや腰痛などもだいぶ改善されました。
施術後は血行が良くなるようで唇の色も明るいピンクになります。
とは言え便秘や副鼻腔炎、骨密度、冷え性などまだまだ色んな不調をかかえております。

施術は体全体にわたり、じっくりと時間をかけて行います。経絡治療となると短い施術時間なのに料金が高くて良いのは分かっていても続けるのが困難ですが、こちらの治療院は自費でも3500円でじっくり治療してくださるのでかなりお得です。先生はとても勉強熱心で穏やかな方です。 続きをみる>

自律神経の改善(AMさん 50代 女性)

思いもよらない出来事から、不安や不眠、心のざわざわ感、食欲不振等、日常生活に支障をきたすようになり、心療内科を受診しないといけないと考えていました。

そんな時、NHKでも取り上げられていましたが、鍼灸が自律神経の治療に効果があるということを聞き、奥田先生を紹介していただきました。

鍼は初めてでしたので半信半疑でしたが、まず薬を飲む事なく眠れるようになり、気持ちが落ち着いてきて、それに伴ってメンタルも生活も整ってきたことを実感しています。

誠実な先生との鍼を打ちながらのお話もお薬になっています。
わからない事があれば先生は丁寧に説明してくださいますので、安心して受ける事が出来ますよ。 続きをみる>

治療室の空間衛生

朝晩と涼しくなり、過ごしやすい気候になってきました。



写真は、ダイソンの扇風機(空気清浄ファン)です。扇風機としての出番は今後少なくなりますが、空気清浄機としての機能が優れているので使用しています。

一般的な扇風機は、空気を浄化せずに涼しくしています。
部屋の空気が汚れていれば、汚れた空気を巻き上げて送風します。
ダイソンの空気清浄ファンは、ニオイや汚染物質を除去した浄化された風で涼しくする仕組みとなっているようです。

当院では、パナソニックのEolia<エオリア>エアコンと、次亜塩素酸 空間除菌脱臭機 ziaino<ジアイーノ>、それからこのダイソンの空気清浄ファンを導入しています。

花粉や黄砂、ハウスダスト、アレルギー物質、細菌・ウイルス、ニオイ対策など、院内の空気の清潔に保ち、外からの邪が入らないよう、治療室の空間衛生に取り組んでいます。
引き続き、感染症対策に留意する点でも、より良い治療環境を目指していきたいと思っています。 続きをみる>

大阪、鍼灸の聖地(その1:針中野)

オリンピック・パラリンピックが終わりましたね。
さて、オリンピックの発祥の地といえば、古代ギリシアのオリンピア。
全能の神 ゼウスの聖地として栄えた町であります。

突然ですが、大阪の、鍼灸の聖地といえば、どこかご存知でしょうか。

地名に「針」が入る「針中野」(大阪市 東住吉区)
思い浮かべた方は多いかもしれませんね。
地名の由来として有名な、 鍼灸師の聖地であります。

大正12(1923)年、大阪鉄道(近鉄南大阪線)の開通時に、鍼灸師の中野家 41代目が所有地を駅建設のために提供するなど尽力し、そのお礼として鍼灸院の最寄り駅の名前を「針中野」にしたと言われています。

中野家の鍼灸院は、今なお見ることが出来る建物(現在は、国の登録有形文化財)です。
風格ある古いお屋敷という趣きで、屋号は「中野降天鍼療院」(ナカノアマクダルハリヤ)といい、天から降りてきたという名が許された由緒ある鍼灸院です。

それというのも、創立は平安初期にまで遡り、弘法大師が伝授した鍼の秘術を継承していると伝わります。

中国から鍼灸を伝えた弘法大師が、道中この中野家に宿泊した際に、お礼として鍼灸の技術やツボを示す木像と金鍼を贈ったことが始まりだとされています。

中野の鍼は代々評判と伝えられ、江戸時代の古地図にも「中野村小児鍼」が示されているそうです。
※江戸時代の中野村は明治時代の町村制で周辺の村と合併し、南百済村となり、のち大阪市に編入されています。

その人気ぶりは、全国から「中野鍼まいり」と称されたほどで、大正時代には1日で500人を超える患者が殺到し、患者の便を図って待合室や宿舎を設けたぐらいです。

鍼灸院への道案内として、今も残る「はりみち」と刻まれた石碑の道標(大正3(1914)年に建立)が設置されていることからも、来院する人の多さが窺えます。

針中野、関西の鍼灸の歴史ですね。
そしてもう一つ、大阪府茨木市は日本における『鍼の聖地』と言われております。

長くなりましたので、そのお話はまた別の機会にでも。 続きをみる>