月別アーカイブ: 2021年3月

東洋はり医学会なみはや支部 例会に思う「感覚」の大事さ

先日21日の日曜日は久しぶりの、東洋はり医学会なみはや支部の例会でした。

当日参加した支部員からは、やっぱり皮膚感覚なんですね、との感想がありました。
LINE や電話・メールで連絡を取り合い、コミュニケーションと座学での学習は継続してきましたが、手から手へと伝える技術指導は感覚的なものです。

聴覚・視覚まではある程度オンラインでも補えますが、嗅覚や触覚はなかなか再現が難しいようですね。VR用触覚デバイスなども出てきているみたいですが、現在のARやVRは視覚や聴覚によるものが主であり、触覚については開発が遅れています。

最近注目されているのが「ハプティクス(触覚)技術」。画面をわずかに振動させてユーザーに情報を伝えるiPhoneの「Haptic Touch」など、スマートフォンとして既に普及しています。
ゲーム機器やVRデバイスなどエンターテインメント機器の開発は特に目覚ましく、多様な製品を生み出しています。

いま現在のように人との接触が制限されると、タッチテクノロジーの必要性が高まります。
人間が外界を認知するときの感覚、すなわち視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚の「五感」が全て再現される日も近いのかもしれません。

ちょうど支部会の臨床雜話の中でも、皮膚について話をしたところでした。
NHK BSで放映されているヒューマニエンスという番組で、「“皮膚” 0番目の脳」 と言うタイトルで興味深い内容でした。進化の課程で、皮膚には五感すべての機能が備わっているということです。

AIなどで五感を数値化するにしても、温度感や湿度、間合いや雰囲気であったり、それこそ心や感情などの表面ではわかりにくい機微に触れる、というのは、やはり「リアル」でないと感じられないものだと私は考えています。

ひとまずは、来月の例会も行えますよう収束を願うばかりです。

それから、なみはや支部のホームページがもうすぐ完成しそうです。
私も学術顧問として所々登場しています。また公開したら、お知らせさせていただきます。

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満開の春です

そこかしこで卒業式を迎え、入学式前には桜も咲ききる模様です。
私事ですが、ただいま自宅の引越しをしています。(※ 治療院は変わりありません)
治療院の仕事の合間に少しずつ作業を進め、なんとかこの春には引越しが完了できそうです。

卒業・入学、異動、引越し、新天地で迎える方も多い春ですね。
思えば、この治療院も更改をちょこちょこと重ねております。

2011年 7月の改修工事では、治療室階ではなく、住居の2階部分を手入れしました。住みながらの改修は、想像以上に大変だったのを覚えています。

2013年 2月には 鍼灸院の玄関の補修。
同年の11~12月にかけて、治療室の一部を改装しました。11月には水回り、12月には床暖房設置をして、さらに快適な環境で治療を受けていただけるようになったかなぁと思います。

2014年 2月に治療室の照明を新しくしました。
以前は白色の蛍光灯で眩しく感じる方もおられたため、 LEDライトで黄色っぽい昼光色の暖かみのある照明にしました。照度の調整や個別に明るさを変えることもできるようになりました。

配線も変える必要があり、天井まで張り替えました。
少々大がかりな工事になりましたが、落ち着けるという声も聞け、自分でも満足しています。

2018年 2月にも治療室の床暖房の改修工事を終え、現在に至っております。
今春で30周年となる治療院ですので、メンテナンスも良い思い出です。



治療院前の花壇は、シーズン毎に変化していますよ。
写真は、現在咲いている「夢見るパンジー」という新種です。当院に通っておられる花屋さんに選んでもらいました。

植え付けた頃は寒すぎたのか元気がありませんでしたが、このところ暖かくなり一気に満開となりました。満開の春で、道行く方にも楽しんでいただければと思います。 続きをみる>

自律神経改善(MMさん 50代 女性)

首と肩のコリが辛く病院へ通ってましたが、思うような効果が得られず以前から興味があった鍼治療をしてみようと思いました。

初めは針を刺すときの痛みがあるのでは?と不安でしたが全く痛くなく、心地良いなぁが第一印象でした。少し痛いくらいが体に効くという固定観念がありましたが、先生と話しているうちに心地良いがキーワードになっています。

思えばコリだけでなく不眠、冷えのぼせ、食欲不振など今では色んな不調が改善し、気持ちも前向きになっています。そして先生の穏やかな感じが心地良いですよ。 続きをみる>

ひな祭り 菱餅に込められた願い

本日 3月3日は 桃の節句、ひな祭りですね。
本来は五節句のひとつ、「上巳(じょうし)の節句」といいますが、ひな人形を飾り、女の子の健やかな成長を願う「ひな祭り」として親しまれています。

五節供の「節」とは、唐時代の中国の暦法で定められた季節の節目のことです。
古代中国では、3月3日や5月5日のように奇数(陽)の重なる日は、おめでたい反面、陰に転じやすいとされ、邪気を払う行事が行われていました。

1月7日の「人日(じんじつ)の節句=七草がゆ」
5月5日の「端午(たんご)の節句=菖蒲」
7月7日の「七夕(たなばた)の節句」
9月9日の「重陽(ちょうよう)の節句=菊」
と、季節の変わり目に邪気をはらい、無病息災を願う年中行事であります。

ちなみに「節句」が一般的ですが、古くは「節供」と書かれていました。
季節の変わり目にあたって祝いを行う節日(せちにち)に、供御(くご=飲食物)を奉る、ことから「節供」としたと考えられています。

ひな祭りの供御といえば、「菱餅」や「ひなあられ」ですが、「ひなあられ」は行事の際に「菱餅」を砕いて外に持ち出したことが始まりだとかで、色も菱餅に由来しているのだそうです。

菱餅といえば現在は三色団子にみられる、緑、白、桃色、と春らしいパステルカラーの3色が重なった菱型のお餅をいいます。

もともとは古代中国で「上巳節」の時に食べていたハハコグサ(母子草:春の七草での御形(ゴギョウ))の餅がルーツで、日本に伝わる際に良い香りで邪気を払う力があるとされる、ヨモギを使った餅になりました。ひな祭りによもぎ餅(草餅)を食べるのはこの名残りです。そのあたりの話は 以前こちら で書いています。

中国ではヨモギは寿命が延びるという思想から、春の節句つまり3月3日に用いられるようになりました。
この緑のよもぎ餅に、江戸時代「菱の実」を入れた白い餅が加わりました。
そして明治時代、クチナシを入れた赤い餅が加わって3色の菱餅になりました。

それぞれの色の意味は

・緑・・・ 健やかな成長(ヨモギの厄除け効果から)
・白・・・ 子孫繁栄、長寿、純潔(菱の実の血圧を下げる効果から)
・桃色(赤)・・・ 魔除け(赤は魔除けの色、くちなしの実の解毒作用から)

どの色にも健やかな子に育ってほしいという願いが込められています。

※地域により、菜の花を表す黄色を加えて4色にする場合などもあるとか。

また、色を重ねる順番で春の情景を表現しているともいわれます。
下から「緑・白・桃色」というのは、「雪の下には新芽が芽吹き、桃の花が咲いている情景」だそうです。

お菓子として美味しいだけでなく、縁起よく、見た目も春らしくて華やかです。
季節の変わり目の邪気を払うための節句ごとに、「自然の力にあやかり、健康で幸せに過ごせるように」という願いがこめられています。 続きをみる>