月別アーカイブ: 2020年12月

紅茶の効果とオススメの飲み方

年末年始は寒波がやってくるようで、急に寒くなるようですね。
体調には気をつけて、冷え対策をしっかりしておきましょう。

風邪予防やインフルエンザ対策で、「緑茶うがい」が推奨されていると以前に話題にしたことがありますが(新茶の季節です)緑茶だけでなく「紅茶」も最適です。

緑茶や紅茶などに含まれるカテキンの抗菌・抗ウイルス作用はもちろんのこと、紅茶は漢方では体を温める陽性食品です。また最近では、紅茶ポリフェノールがインフルエンザウイルスを抑制するという研究も注目されています。

14年間毎日紅茶を飲み続け、風邪やインフルエンザとは無縁という医師がオススメしている飲み方を紹介します。

1.しょうが紅茶。しょうがは体を温める作用があり、寒い時期におすすめです。

2.こまめに飲む。よりウイルスを意識するなら30分~1時間に1回など、ひと口や数口こまめに
飲んで、紅茶を口腔内に存在させてウイルス感染力を抑えることが大切。

3.外出したり、人混みの中を歩いた後は、帰宅後すぐに飲むのが効果的。

4.自分で入れた紅茶がおすすめ。ホットでもアイスでもOK。リーフでもティーバッグでも変わ
らず、カフェインレス紅茶や、出がらしの紅茶でも同様の効果が期待できるようです。

5.ミルクを加えない。(ストレート・しょうが紅茶が効果的な飲み方)
紅茶ポリフェノールのなかでもテアフラビンという成分がウイルスに有効なようです。
ミルクを加えると紅茶の抗ウイルス効果が消えてしまうので注意。

コロナウイルスへの感染予防効果は検証されていませんが、紅茶や緑茶を飲む習慣で免疫力は高まりますので、生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。

今年も残すところあとわずかとなりました。
本年も奥田鍼灸院をご愛顧賜りまして、ありがとうございます。

年内の最終診療日は12月30日(水)までです。
新年は1月6日(水)から始めます。

みなさま、良い年をお迎えくださいませ。
新しい年が明るく良い年となりますよう、心よりお祈り申し上げます。
来年もどうぞ奥田鍼灸院をよろしくお願い申し上げます。 続きをみる>

大雪、事八日「針供養」

日に日に寒さが厳しくなってきました。
今日は冬至ですね。来年の節分までの期間が一陽来復です。
今が陰の極みで、これから少しずつ陽気が戻ってきます。

昨日まで、二十四節季では大雪(たいせつ)の季節でした。
その名の通り、平地にも雪が降り積もり、本格的な冬の到来が目に見えてわかる時期です。
ここ数日では、日本海側や山間部の地域で大雪のニュースが報道されていましたね。

新しい年の準備をはじめる「正月事始め」もこの時期から行われます。

12月8日と2月8日は「事八日(ことようか)」といい、「事始め(ことはじめ)」「事納め(ことおさめ)」の行事が行われてきました。
「事(こと)」はコトノカミという神様のことで、その神様を祀るお祭りです。

昔の農家では、2月8日が「事始め」で田の神様を迎え、その年の農作業を開始しました。
そして12月8日は「事納め」となり、作業を締めくくり正月の準備を始めました。

年神様を迎えるために正月準備を始めるので12月8日を「事始め」、正月の行事をすべて終える2月8日を「事納め」とする地方もあります。「事」を何ととらえるかによって始めと納めが変わるため、混在しているわけです。

「事八日」には一年間お世話になった道具を片付け、供養する風習があります。
代表的な行事が「針供養」です。テレビや新聞で、着物を着た女性たちが、神社や寺で、針を豆腐やこんにゃくに刺しているシーンを見たことがある方も、いらっしゃるのではないでしょうか。

針供養とは、使えなくなった針を神社や寺に納めたり、感謝の気持ちを込めて柔らかい豆腐やこんにゃくに刺して供養し(地方によっては餅や饅頭、大福などを贈る地域もあるそうです)、裁縫の上達を祈る江戸時代から広まった行事です。

大阪では天満宮が有名ですね。「お針まつり」とも呼ばれています。
針塚があり、その前に置かれた大きなこんにゃくに針を刺して供養します。

豆腐やこんにゃくに針を刺す理由としては、「一年間働き続けた針に、最後くらいやわらかいところで休んで成仏してもらいたい」という気持ちが込められているとされています。

現在では、各家庭で裁縫などの針仕事をすることが少なくなったため、針供養はあまり広く知られてはいないかもしれません。しかし、服飾関係の企業や教育機関などでは、現在も針供養の風習を大切にしているそうです。

日頃から使用している針に対して感謝の気持ちを示し、針を供養して奉る。そういう意味では、私ども鍼灸師ももちろん、針の労をねぎらう気持ちを疎かにしてはなりません。
医療廃棄物のため、鍼はさすがに供養はできませんけどね。

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年末年始の診療について

12月も半分を過ぎ、今年もあと半月となりました。
そのように意識すると、不思議となんだか気忙しくなりますね。

当院では、12月31(木) ~ 1月5日(火) 迄
休診とさせていただきます。

年内は30日の水曜までです。
新年は6日の水曜から始めます。
よろしくお願いいたします。 続きをみる>

「夢分流腹部打鍼術」

前回の腸脳相関でもそうですが、何度か話題にしている「夢分流腹部打鍼術」
(むぶんりゅうふくぶだしんじゅつ、と読みます。)

当院で行っている「夢分流腹部打鍼術」は、胃腸を整え水邪を取り除くことに優れているので、積極的に使用するようにしています。

「夢分流打鍼術」は、今から約500年前の安土桃山時代に、禅僧の御薗 夢分斎(みその むぶんさい)が編み出した治療法です。

◆ 御薗 夢分斎(みその むぶんさい)1559年(永禄2年)―1616年(元和2年)◆
戦国時代から江戸時代初期にかけての鍼医。
禅僧を経て鍼医となり、打鍼法による夢分流を興した人物。
伝書に『鍼(針)道秘訣集』がある。

夢分斎は京都大徳寺の閑松院の禅僧として修行していた際に、多賀法印より心得を授かった鍼術を、腹痛を長年患っていた病弱な母に試したところ効き目が現れたため、以後鍼医となって人々を救済したといわれています。

当時の夢分流鍼術は、経絡にこだわらずに邪気を探り当て、該当部位に小槌で金・銀の鍼を打ち込む、というものであったようです。

のちに、打鍼をするにあたっての診察、治療部位を腹部に限局し、さらに禅の考え方と組み合わせて理論的に展開し、「夢分流打鍼術」というひとつの流儀として、夢分斎はまとめ上げました。

それを弟子の御薗意斎(鍼博士となり、正親町天皇・後陽成天皇に仕えて御薗流創始者となった)に伝え、世に広まります。その後、奥田意伯という人物が「夢分斎先生の伝書」として刊行したのが『針道秘訣集』であるといわれています。




治療部位を腹部に限り、腹部の気のアンバランスを整えることによって、身体全体の治療を行う日本独自の鍼術です。「お腹を診てはいるけれども、全身における気の偏在を診ている」のです。
腹部の治療は、近年特に多く取り組んでいるメンタル治療においても、大きな働きをしています。

脉診流経絡治療を軸として、「夢分流腹部打鍼術」と「接触鍼」を組み合わせることにより、経絡と臓腑の両面から気のアンバランスを速やかに改善できる治療体系が出来上がってきました。

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