月別アーカイブ: 2020年11月

腸脳相関

朝、出掛ける前、急に差し込むようなお腹の痛みに悩まされる… という方は、一定数おられます。
冬など気温が低くなると身体の冷えもあり、特にひどくなると言います。
下痢止めのCMのように、出勤前の途中、急な腹痛に困ったことはありませんか。

腸の運動は自律神経系がコントロールし、バランスが保たれています。
過度なストレスを感じると自律神経系のバランスが崩れ、腹痛や下痢が起こることがあります。
これが慢性的なものだと、過敏性腸症候群と診断される方が多いです。

起きて活動しているときは交感神経が働き、腸の働きが弱まります。
一方、休息しているときは副交感神経が働き、大腸の働きを強めます。
睡眠中は副交感神経が働き、大腸で水分が吸収されながら便が動いて、起床後に排便が起こるのが規則的なサイクルです。

ところが、大きなストレスを認識すると大脳辺縁系のような脳の深い部分に不安や緊張といった情動が発生し、脳の中心部にある自律神経系の最高中枢である視床下部に信号が送られます。

ストレスが大きければ大きいほど、その信号が過剰に伝わり視床下部がオーバーワーク状態になってしまいます。私たちの身を守るための警報のような働きをしてくれているともいえますが、これが過常に働きすぎると自律神経系のバランスが崩れてしまい、大腸の動きもバランスを崩し下痢を起こしやすくなるのです。

当院では、脉診流経絡治療を中心に「夢分流腹部打鍼術」を合わせ用いる事により、経絡と臓腑の両面から気のアンバランスを速やかに改善できるようにしています。 続きをみる>

マスクと口呼吸

連日コロナウイルス感染拡大の情報が入り、各地で警戒レベルが上がってきていますね。
感染対策のひとつとして定着している「マスク着用」ですが、それに伴う「口呼吸による不調」にも注意が必要です。

マスクの下、気が付いたら口がポカンとあいていることはありませんか。
最近はマスクをしている時間が多いため、息苦しさから口が開きがちになります。

ご存じの方も多いと思いますが、鼻ではなく口で呼吸をするのは、身体にはよくない習慣です。
口呼吸が習慣になれば、菌やウィルスが体内に入り込みやすくなり、免疫力の低下や感染症のリスクを高めるなど体調不良につながります。

口や喉の乾燥は、虫歯・歯周病・口臭・いびき・扁桃炎などの原因になりやすいだけでなく、身体が緊張状態と勘違いして、睡眠中も体を休められないというリスクがあります。

見た目にも影響があります。口が開いたままでいると、頬の筋肉の圧力が変わることで歯並びが変わったり、顎や舌の位置が正常でなくなることでも歯列がゆがむ原因になります。
顔のたるみ、シワ、二重アゴにもなりやすいです。

さらに、口呼吸により口まわりの筋力が衰えることで、この口呼吸が慢性化しやすくなることも考えられます。マスクの時でも、出来るだけ意識して口呼吸予防を心がけましょう。

また、口呼吸以外でも、マスクによる耳痛やマスクかぶれ(肌かぶれ)も問題になっていますね。
マスクを長時間していると、自分の呼気を吸い込むことが多くなって、血中の二酸化炭素濃度が高くなり、頭痛の原因になったり脳に悪影響が生じる恐れがあるそうです。

マスクについては必要なシーンでは使い、そうでなければできるだけ外す方が良いのかなと考えています。 続きをみる>

高血圧と自律神経

11月に入り、グッと朝晩が冷えてきました。
寒くなってきますと、よく耳にするのが「(寒さで)血圧が上がる」といった話です。

高血圧とは、血圧の高い状態が続くことをいいます。
血圧が高いために体に不調が出ている、と考える場合(動脈硬化などの身体構造的な要因など)もありますが、体に不調があるために血圧が高くなっている状態の方もいます。

それは、高血圧の原因が自律神経の乱れによって引き出されている場合です。
自律神経の一番の役割は、心臓・血管・リンパ管などの循環器をコントロールすることです。
循環器症状である高血圧も現れやすい症状といえます。

自律神経の交感神経が過度に緊張することで、血管が狭くなり、高血圧になることがあります。
実際に、交感神経優位で不眠が続いていたら、一時的に最高血圧180を超えてビックリした、という30代の女性もおられました。

自律神経失調症の方には様々な症状が出てきていますので、特に意識せずとも高血圧状態になることがあります。血圧測定を心掛け、日頃のバロメーターにするのも良いかと思います。

血管は、交感神経が強く働いている時に収縮し、副交感神経が強く働いている時には拡張します。
この自律神経がバランス良く働いていると、血管は適度に収縮と拡張を繰り返し、全身の毛細血管まで血液は行き渡ります。

これまでの臨床経験におきましても、自律神経失調症状を治療していくと、血圧が下がり安定してくることが分かっています。自律神経の乱れを整えてあげると、自然と血圧は安定してくるということです。 続きをみる>

ジグソーパズル

治療室のジグソーパズルはただいま秋バージョンです。


私の両親が作っているのですが、当院へいらっしゃる方へのおもてなしとして、季節に合わせた風景のジグソーパズルを飾るようにしています。

当院では風景画ですが、柄や模様のない難易度の高い単色無地パズル、というのもありますね。
通常、ジグソーパズルは絵や写真などの色や模様を手がかりに組み立てていきますが、無地の場合はひとつひとつのピースの形状だけを手がかりに解くことになります。

似たような形のピースがいくつかあったりしますが、平面状のパズルでは基本的に全く同じ形のピースは他にないそうです。難解で忍耐力を必要とするため、過去に宇宙飛行士選抜試験にも出題されたとか。白一色のものは「ミルクパズル」と呼ばれるそうです。

最近では平面的なジグソーパズルだけではなく、3Dパズル(立体パズル)と呼ばれる立体的なジグソーパズルも人気のようですね。

出来上がった後もインテリアとして飾ったり、花器やランプシェードとして楽しめるタイプなども。地球儀や月などの球形パズルの他にも、ビルや家、船なんていうのもあるようです。

ジグソーパズルの「ジグソー」とは、英語 jigsaw(糸鋸 いとのこ)のことで、木の板を糸鋸で切って作られたことが由来とされています。ピースの材料は紙が多く、コルクや木などもあります。

3Dパズルの場合、ピースの材質も様変わりして、ガラス・アクリル・プラスチックなどを使用したものも出ています。紙や木と違って耐久性や結合力が強く、のり付けしなくてもバラバラにならないので、オブジェとして飾っておくのに最適です。

ちなみに「プラダー・ウィリー症候群」の患者は、通常に比べてジグソーパズルを組むのが巧い(平均 約3倍の速さ)という研究報告があるとのこと。特定の事物に固執する特性や、形状・空間把握の能力に優れているためと考えられていますが、医学的にまだ詳しく解明されていません。

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