月別アーカイブ: 2019年12月

今年も残りわずかですね

会社関係だと、今日が大掃除のところが多いのではないでしょうか。
今年も残すところあとわずかとなりました。年の瀬ですね。

当院では、12月31(火) ~ 1月6日(月) 迄、休診とさせていただきます。
1月7日(火)より開院いたします。

最終診療日は30(月)ですが、取り急ぎ年末のご挨拶とさせていただきます。

本年も奥田鍼灸院をご愛顧賜りまして、誠にありがとうございます。
新しい年がみなさまにとって明るく良い年となりますよう、心よりお祈り申し上げます。
来年も、どうぞよろしくお願いいたします。 続きをみる>

「やいと・おきゅう」の由来

師走も半ばを過ぎ、グッと寒さが増してきましたね。

さて前回、滋賀県はお灸のふるさとだという話をしましたが、今回は「やいと」「おきゅう」の由来について書いてみます。

平安末期には「炙所」と書いて「やいとう」と呼んでいたようです。
鎌倉時代には、その読みが「やいと」に縮まります。
戦国時代には「炙所 → 焼処」と、「やい」の字に「焼」を当てはじめました。
※「とう(と)」の字も「遠」とする説もあるようですが、「処」が一般的。

「焼処」は「やけど」とも読むことができますが、「やいと」と「やけど」では、全く意味合いが変わってきます。一方で医療行為、その一方では事故的不可抗力。能動的にも異なりますね。

モグサ(艾)をすえる(居える・据える)と表現するようになるのも鎌倉時代からのこと。
そもそも「据える」とは、「位置を決めて物や人を容易には動かないよう、しっかりと置いたり重要な地位などにつかせる」という意味です。

ちなみにモグサの語源には、「燃え草(もえぐさ)」「揉む草(もむくさ)」など諸説あります。

現在では「お灸」と一般的に呼ばれます。【 接頭語の「お」+「灸」】
元々は上流階級への施術からきているようで、雅な言葉で「御やいとう」という表記も過去の書物には登場しているとか。ということは、「御灸」からお灸になった経緯もあるかもしれませんね。 続きをみる>

お灸の地、滋賀県

朝の連続テレビ小説で今は滋賀県 信楽が舞台になっており、滋賀県人気が上昇中だそうです。

私ども鍼灸師としては滋賀といえば、古くから「薬草の宝庫」として有名な滋賀県米原市の伊吹山(いぶきやま)です。お灸のふるさとですね。

『伊吹薬草』『伊吹モグサ』などといわれ、伊吹山の麓では、お灸やモグサを製造・販売する老舗の会社が多くあります。創業が300年以上前の企業もあり、モグサの伝統を守りながら東洋医学の発展に取り組んでこられたことと思います。

モグサは、ヨモギ類の葉から造られます。ヨモギはキク科の多年草で、本州、四国、九州の山野路傍に自生し、春の若葉を餅に入れるなど、よく知られた植物で、葉は艾葉(がいよう)と呼ばれ、薬用にも使われます。この葉の裏の非常に細かい毛を集めたものがモグサです。

昭和の半ばくらいまでの長い間、「お灸」「やいと」と呼ばれて親しまれ、鍼灸院での治療はもちろん、庶民が自分で出来る健康法として、ヨモギの葉の裏の綿毛を精製して作られるモグサを直接肌に置き、それに火を付けてツボを刺激する方法が一般的でした。

今ではあまり聞きませんが、昔は子供などを強く叱る言葉で「お灸を据える」という常套句がありました。実際に、身体の一部に「灸をすえ」我慢させるという躾の風習のことですが、「お灸を据える=悪いことをした罰」といわれる程、熱刺激は肌に直接だと強くなりがちです。

しかし、ここ数十年で「もっと気軽に使えるように」と、台座付きのお灸製品が考案され、広く使われるようになりました。

漢方と並んで古来から東洋医学の柱とされてきたお灸でしたが、いまや「火を使わないお灸」や「煙のでないお灸」「アロマのお灸」などの商品開発が進んでおります。

せんねん灸の直営ショップでは、古くからお寺で行なわれてきたほうろく灸(素焼きの皿:ほうろくを頭の上に置きもぐさを焚く)の体験会などおもしろいイベントも開催されているようですよ。

約千年以上も前の奈良時代、温熱で血行を良くして体のバランスを整えると言われ、 弘法大師・空海が仏教とともに中国から持ち帰ったとされるお灸。
薬草の宝庫である滋賀県・伊吹山の麓から人々の健康を支え続けているのですね。

当院では、主に温灸を使用しています。練モグサを熱原とした当院オリジナルの温灸器を作成して、日常の臨床で役立てています。

とても穏やかで心地よい熱感を与えることのできる灸施術です。陽気を補うのに優れているところから「補陽灸」と名づけ、なみはや支部の皆さんにも使っていただいています。 続きをみる>