月別アーカイブ: 2019年11月

林檎(リンゴ)と自律神経

紅葉真っ盛りですね。今年は急に秋がやってきたような感じです。

しかし、暦の上では立冬を迎えています。既に冬なんですね。
さて、今回はこの時期の旬の食べ物である「林檎(リンゴ)」を取り上げてみたいと思います。

身体に良いフルーツの代表である林檎。
諺に「1日1個の林檎は医者を遠ざける」というぐらいです。
風邪で寝込んだときに、すりおろし林檎を食べるということもありますね。

ちなみにその理由は、林檎の栄養成分が、総コレステロールとLDLの低下を助けるほか、脳卒中や高血圧、多くの心疾患リスク要因を減らせるとする研究があることから、いわれています。

そして、自律神経にも大変良い効果があります。

林檎は、ストレスの原因である自律神経の乱れを正常に戻し、また自律神経の変化から来る病気や疲労をスムーズに取り除きます。
また、美しい肌を作るのに必要ないろいろな効果を発揮し、体内から美しさを維持してくれます。

体内の不要なものや老廃物を体外に排出するデトックス効果が有り、特にお通じにはよく効きます。

食べ方としては、《リンゴヨーグルト》がオススメです。

林檎には、水溶性食物繊維のペクチンが豊富に含まれています。解毒作用の強いペクチンの働きによる整腸作用はもちろん、「乳酸菌のエサ」として活性化する働きもします。
ヨーグルトに含まれる乳酸菌が腸内環境を整える働きがあるのはよく知られていますが、ヨーグルトと、ペクチンを含むりんごの組み合わせは、腸内環境にはダブルの効果があるといえます。

腸内環境は、身体・健康面だけでなく、精神面にも影響を与えます。特に成長期の子どもにとって、興奮・覚醒に関わる交感神経と、眠りやリラックスに関わる副交感神経の両系統からなる自律神経のバランスを整えることは重要です。

腸内環境は、この自律神経と関連しているといわれますので、バランスのよい食事で腸内環境を整えることは、メンタルの安定につながるでしょう。

また、肌の状態と腸内環境も深い関わりがあります。腸は必要な栄養を吸収し、老廃物を排出する器官ですが、便秘とはこのサイクルが上手く回らず不安定になっている状態になります。
林檎に含まれる食物繊維により便のカサが増し、腸の運動が活発になって便通の改善が期待できます。

 

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足底メカノレセプター

野球の日本シリーズが終わり、開催地でひとしきり盛り上がったラグビーの試合も終了。
スポーツが大いに活気づきましたね。

先日のなみはや支部会でも話題にあがりましたが、アスリートの中でも注目されているのが「メカノレセプター」という足底のセンサーです。

足の裏には、刻々と変化する体の傾きや地面の状況などを感知する、多数のメカノレセプターが存在します。特に足裏の内側うちくるぶしの下の辺りと親指の付け根に多く存在しています。

メカノレセプターは接地した足底部が身体の微妙な反応を、床反力を介して力学的情報として受け取ることで、刻々と変化する身体や地面の状況に対応します。さらに、足底が受ける刺激が抗重力筋の緊張を誘発して、自動的・無意識的に立位での動作を維持し、上肢を解放しているのです。

このメカノレセプター、全身のバランスを保つために大切な役割を担っています。
運動において、上肢の動作を効率よく行うために意識したいのは、下肢の安定性です。野球やゴルフなどのフォームをイメージしていただければ、理解しやすいかと思います。

以前に「浮き指」について 書きましたが、動作の基礎となる足底機能がしっかり使えていないと、運動パフォーマンス以外にも色々と支障が出てきます。
「何ごとも基礎や土台が大事」といわれますが、自然な状態で立位を保つだけでも基礎となる足底の感覚改善はとても大切です。

日本では古くから草履(ぞうり)や下駄(げた)が存在しますが、鼻緒が足に良い刺激を与えるととともに、しっかりと地を踏み、身体を安定させて、上肢運動を効率よく遂行させていたというわけです。

視覚情報が遮断された状況下では、足底部のメカノレセプターからの情報が身体動揺の調整に重要であるという研究結果もあります。上肢のパフォーマンスがなかなか向上しない場合、体幹や下肢、そして足底にも注目して、リハビリを実施してみてはいかがでしょう。

当院ではこのメカノレセプターの仕組みを利用した温灸術を行っています。
歩くときに足元が不安定であったり、転倒の予防を目的に温灸で足裏を温めることによって、足裏にあるメカノレセプターを活性化させて、身体のバランス感覚を高めるようにしています。

また、この温灸はとても心地よく、上半身に上がっている気を下に引き下げる効果もあり、多方面に効果が期待できます。人が安定した行動をとるために必要な足底機能について、感覚受容器の視点からその重要性を見直し、適切な運動の効果について考えてみましょう。

具体的な運動としては、足指を意識した歩行やタオルギャザーなどを継続して続けることで、筋力の向上が報告されています。高齢者の転倒防止なども期待できると考えられます。 続きをみる>