パニック障害

パニック障害は、突然起こる激しい動悸や発汗、頻脈(ひんみゃく、ふるえ、息苦しさ、胸部の不快感、めまいといった体の異常と共に、このままでは死んでしまうというような強い不安感に襲われる病気です。







現代医学では、脳の興奮を引き起こすノルアドレナリンと、その暴走を押さえるセロトニンの二つの神経伝達物質のバランスがくずれることによって引き起こされると考えられています。

自律神経からパニック障害を診ると、交感神経と副交感神経のバランスがくずれ、

交感神経の過度の緊張状態が発作的に起こる状態です。







男性 30代







パニック発作を初めて発症したのは、10ヶ月前のこと、当初はそれほど悪くなかったが時間を経過するほどに悪化し、

急性胃腸炎を起こし救急搬送来院時もかなり悪い状態で、心療内科で当薬を受けておられましたが、

お薬が合わず薬を変える度に体調が悪くなる悪循環に困っておられました。







発症時から37度を超える発熱が続いており、手足に触れると暑く常に汗ばんでいる状態で、全身の倦怠感も訴えておられました。

精神的にも不安定で、いらいら感が強く夜も眠れないとのことでした。

胃腸の症状も強く、便秘と下痢を繰り返し、お腹に常に不快感があり、みぞおちから胸部にかけてのつかえ感が常にありました。

パニック発作時は、急激に強い不安感に襲われ、頭部から顔面にかけての熱感と大量の発汗がみられます。







診察すると、腹部全体が堅く緊張しており、背中の背骨に沿ってのこりが顕著に観察されました。

脈も速く打つ頻脈の状態で呼吸も浅く憔悴著しい印象でした。







精神の状態は、身体に現れていて身体を良い状態へ持って行くことで心身は改善されることをお話ししました。

治療にはある程度時間が必要であることをお伝えして、週に2回の来院を提案させていただきました。







経絡(けいらく)治療では、身体の熱をコントロールしている腎と心の経絡のバランスを取り、加えて胃腸を支配している脾の経絡の調整を中心に施術しました。。







治療開始時には、なかなか効果が現れませんでしたが、3ヶ月ほど経過して、背中の強いこりが緩み始め、お腹の緊張も少しずつ柔らかくなってきました。







その頃から諸症状が少しずつ軽くなって行き半年経過した時点では、ずっと続いていた発熱が治まり、足先は冷たく感じられるほどにまでなりました。







精神的にも安定してゆき、パニック発作も起こらなくなり、胃腸症状も改善されました。







現時点で、治療開始から1年3ヶ月を経過していますが、体温は平熱を保っていて、全体的に良好な状態です。