更年期障害とは

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更年期とは、閉経を挟んだ前後のほぼ10年間を指します。 この期間に現れる心身の様々な不調が更年期障害です。
更年期障害の症状は人それぞれで程度も軽い方もおられますが、日常生活に支障を来すほど重症化する方も多いです。

更年期障害は以下のような身体症状が現れます

  • だるい・立ちくらみ・疲れやすい
  • 耳鳴り・のぼせ・ほてり・めまい・動悸
  • 手足のしびれ・のどのつまり感・息苦しく感じる・多汗
  • 関節の痛み・手足の冷え・便秘・下痢
  • からだのかゆみ・腰痛・肌や目、口の乾燥・肩こり・頭痛・尿トラブル

心には以下のような症状が現れます

  • イライラ
  • 抑うつ感
  • 無気力
  • 不眠
  • 不安感
  • 焦燥感

このような症状は、女性ホルモンの一つであるエストロゲンの急激な減少によって引き起こされます。

更年期障害のメカニズム

エストロゲンの分泌をコントロールしているのは、脳の視床下部にある下垂体なのですが、 更年期に入り卵巣機能の低下によってエストロゲンが減少していくと、下垂体が分泌量を増やそうとしていくら命令を出してもエストロゲンの分泌量は増えません。
その結果、脳は混乱状態に陥ってしまいます。下垂体がある視床下部は、自律神経のコントロールをしている最高位中枢です。
そのため自律神経の乱れによる、様々な身体と心の不調を起こすようになるのです。

東洋医学の考え方

東洋医学では更年期障害の原因を腎の蔵の弱りだとしています。
腎は、私たちの根本的な生命エネルギーを蓄え、成長・生殖・出産・老化など生命の維持にとって最も重要な臓です。 最新の西洋医学においても、腎臓が単に尿を製造し排泄する濾過装置の働きだけでは無く、人の寿命を決めていたり活力や記憶力そして若々しさをも左右していることが分かってきました。 この腎の弱りと、それに伴って起こる心の臓の過常反応が、更年期障害の主な発症メカニズムです。
腎の弱りは副交感神経の機能低下を、心の過常反応は交感神経の過緊張を起こします。

有効な鍼灸術 経絡治療

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経絡治療では、全身調整である本治法によって根本原因である腎の気を高め、心の過常興奮を鎮静させるように治療し、自律神経の乱れを整え安定させます。
また人それぞれの症状の違いによって、肝・脾・肺の経絡も適宜調整します。
その後、様々な身体症状に対しても、標治法によってオーダーメイドの施術を行って心身の苦痛を和らげます。

近年では30歳代頃から更年期障害の前駆症状とも考えられる体調の不調を訴えられる方もいらっしゃいます。 更年期をいかに過ごすかによって、その後の心身の状態や生活の質も変わってくると思われます。
鍼灸による経絡治療によって、更年期をより健やかに過ごしていただけるようにと願っています。

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