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東洋医学からみる「蚊に刺され」

三連休も明けてもう少ししたら、子どもさんお待ちかねの夏休みですね。
山・川・海・花火に旅行・・ 夏のレジャーも楽しみなこの時期、外出先で気になるのは紫外線もさながら、『蚊』にさされること。半袖やサンダルなど肌の露出が増えるこの時期、気になりますね。“ぶ~ん”と枕元でする蚊の音、刺された時の痒み、皮膚に残る刺された跡など、ささいな事ですが、ストレスになりがち。さらに感染症の媒体でもあるので厄介です。

蚊に刺されやすい人といえば、
・血液型(O型が一番刺されやすい)
・体温が高い
・飲酒状態の人
・体臭の強い人
・運動をしている人(汗をかいた状態)
・妊娠中の人
・色黒、または黒っぽい服を着ている人
これらが一般的によく言われる、蚊に刺されやすい人の特徴かと思います。

蚊は動くものに反応し、汗の臭い、汗に含まれるアセトン・乳酸、二酸化炭素、体温などに反応します。また、蚊の色覚は白と黒の2色で、濃い色を好むため黒っぽい服装や色の黒い人がターゲットになりやすいという理由からです。血液型については研究者によって諸説あるので、明確な根拠はないようですが・・

東洋医学からみる「蚊に刺され」やすい状態とは、何でしょう?
・蚊は、酸化して老廃物の多いドロドロ血液(瘀血:おけつ)を好む
・イライラした状態、熱がこもっている体質
・身体のバランスが崩れている人

蚊に刺されやすい人は、動物性たんぱく質や甘いものの食べ過ぎで、血が汚れており、解毒器官の肝臓と腸が疲れて弱っている状態です。(近頃ではマクロビオティックの方面でも取り上げられています。)

では、「血液が酸性状態になる」食べ物とは、一体どんなものなのでしょうか?
・白砂糖、砂糖の入ったジュース
・果物(特に熱帯産のもの)
・化学調味料、添加物を多く含む食品
・コーヒー
・動物性の食品(乳製品・練りもの含む)

普段、私たちの血液は弱アルカリ性です。代謝する過程で身体の中には“酸“が作られますが、肺から二酸化炭素として、尿からそれぞれ排出されています。
さらに血液の中和作用により血液中のpHは比較的一定に保たれるようになっています。
しかし、血液が酸性状態になりやすい食べ物の摂取量が多いと血液は酸性に傾き、体は陰性に偏っていきます。

昆虫は動物に比べて、酸化したものを好んで食する傾向があります。血液のミネラルが、動物は鉄(赤色)で、昆虫は銅(緑色)であることが関係するのかもしれません。
酸化された血液が肌の表面近くにあると、そこから蚊にとって美味い血液の匂いがして引き寄せられ、奥まった所や薄い衣服の上からでも刺してくるのです。
やたらと蚊に刺される人は、酸化されやすくなった血液が肌の表面近くで澱んでいる人だ、と言えます。また、人がイライラすると、その人の体の中で血液の流れの悪い場所の血液が、瞬時にドロドロに変化します。

「蚊に刺され」の症状は体のバロメータでもあります。
蚊が刺したところは、肝臓の急所だったり、汚れた血が溜まっているところだったりするので驚きです。もちろん肌が露出しているかどうかも影響があると思いますが、刺されてしまった場所は老廃物が特にたまっている場所だと考えられます。

蚊は、東洋医学的な診断(陰陽五行理論)で導き出されてくるツボのあたりを刺してきます。
※ヤブ蚊は別です。肌の露出しているところを無差別に刺してきます。
体のバランスが崩れると、体調に対応する「経絡」の関所であるツボを通る気の流れが悪くなります。気の流れが悪くなると、それに従って血液の流れも澱みます。川の流れと同じで、流れの澱んだ血液は腐敗の方向(酸化)に進みます。
陰陽五行理論で経絡を考えると、体のどこの部分をよく蚊にかまれるかで、その人の体調をかなり正確に推測できます。血液が汚れているとき、実は、蚊はその老廃物の多い酸化した血液を吸い取ってくれているんですね。 続きをみる>

HSP(ハイリー・センシティブ・パーソン)特性

記録的大雨から一変、梅雨明けの夏らしい天気になりました。セミの声も聞こえ始めましたね。
今般の集中豪雨によって甚大が発生していること、被害を受けられました皆様に、心よりお見舞い申し上げます。

どんよりとした天気が続いたり、痛ましいニュースが連日放送されたりすると、気分が沈みやすくなる方は少なくありません。感受性が強い人は特に落ち込みがちです。
今回は自律神経失調症とも関連のある、HSPについて書いてみたいと思います。

HSP(Highly sensitive person:ハイリー・センシティブ・パーソン)とは、「生まれつき繊細で感受性が強すぎる気質の人」のこと。

ハイリー・センシティブ・パーソン(英: Highly sensitive person, HSP)とは、生得的な特性として、高度な感覚処理感受性(あるいは、カール・ユングの造語で言えば生得的感受性)を持つ人のこと。共通して見られる特徴として、大きな音、眩しい光・蛍光灯、強い匂いのような刺激に対して敏感であることが挙げられる。HSPはしばしば、豊かで複雑な内的生活を送っているという自覚をもっている。物事に対して容易に驚き、短い時間にたくさんのことを成し遂げるよう要求されると混乱するという性質を持つ。

ハイリー・センシティブ・パーソン - Wikipediaより引用

HSPは、生まれながらにして持つ感受性で先天的にその人の中にあり、生まれた後に育っていく中で確立されていく後天的なものではない(環境要因で変わるものではない)特性です。

HSPの人の特徴として

・物音や光、食べ物の味やにおいや身につけるものの触感など、五感に関する感覚が敏感
・痛みに過敏
・人の顔色を気にしがち
・他人の感情や言葉、気などの影響を受けやすい、同調しやすい
・人ごみや大勢集まる飲み会などが苦手、一人の時間を大切にする
・日頃からささいなことに疲れやすい
・頼まれごとに対して断れずに自分のことを責めやすい

という事が挙げられます。診断チェックリストも各サイトであるようなので、気になる方は一度検索してみてください。【HSP診断テスト】

発達障害と誤認されがちですが、大きな違いは、発達障害は人の気持ちを読むのが苦手で、HSPはむしろ人の気持ちを読み取りすぎて疲れてしまう傾向にあります。

この人は神経質で面倒だなと感じたり、自分が周囲の人と比べて異常なほど繊細だと感じたりすることは意外と身近なもので、HSPは全人口の約20%、およそ5人に1人がHSPの特性を持っていると言われています。

HSPの特徴を知らないでそのまま放置しまうことによって、睡眠障害やパニック症状を起こしてしまうことも出てきます。さらには、精神的に悩んでしまい、自律神経が乱れてしまったり、うつ病などにもなってしまう可能性もあります。
気質を自覚してから、随分と楽になったという方もおり、多くの人がもっとこの気質を理解したら生きやすい社会になるのではと思います。

HSPの人は普通の人より繊細なのでストレスを受けやすく、疲れやすいという特徴を持っています。いつも周りに気を遣っているためヘトヘトになりやすく、楽しいことであってもグッタリと疲れてしまう傾向があります。
疲れやすいのは、普段から無意識に周りの刺激をアンテナのように拾い集めているため、人混みにいる時や、周りの人のネガティブな感情に巻き込まれている時にも大きく消耗してしまいます。

出来れば、周りのことを気にし過ぎないようにするのではなく、熱中できること、集中できることに打ち込むのがベストです。仮にそのようなことがすぐ見つからない場合は、意図的に選択肢を減らし、やることを絞るのがよいでしょう。

東洋医学では、このような感覚の過敏性を五臓の心の働きであると考えています。
心は肝の蔵とも深い関係に有り交感神経の過緊張にもつながってきます。経絡治療による調整によってリラックスモードに導くことで心身の苦痛を和らげることが可能だと考えています。 続きをみる>

夏至、一年の折り返し

夏至を迎えました。一年中で一番昼が長く、夜が短くなる時期ですね。
毎年のように猛暑猛暑といわれ、暑さは日に日に増していきますので、あまり実感はできませんが日照時間は少しずつ冬に向かって短くなっていきます。
そう思えば、この夏も乗り切れるような気がするような・・?(気のもちようではありますが、考え方としては)冬に近づくと思えば、暑さも和らいでくるように感じませんか。

夏至は陰陽が入れ替わる時期であり、これまで増え続けてきた陽気が徐々に衰え、陰気が増えてゆくターニングポイントです。
陽気が減り陰気が増える、とはいっても本格的な暑さはこれからなのですが、そんな状況でも季節は確実に秋に向かって進んでいるということです。
鍼灸治療においても、夏至を過ぎた頃から陽気をフォローアップする目的で温灸を用いる事が多くなってきます。そうすることで、秋に入った時期に起こる種々の体調不良に対処できるようになります。

7 月に入ると、一年の下半期、一年の折り返し地点を通過したという感じがします。
7/2は「一年の折り返しの日」だそうです。前半と後半の暦月の日数のバランスが異なるので、折り返しの日はちょうど7/1ではなくて、 7/2となります。

1年の半分が過ぎるこの時期、この半年のうちに知らず知らずのうちに人や生きものを傷つけたりしてたまった罪や穢れを祓い、残り半年の無病息災を祈願する神事、「夏越の祓(なごしのはらえ)」が行われます。
旧暦の6月末に行われる「夏越の祓」は、由来は神話の伊弉諾尊(いざなぎのみこと)の禊祓(みそぎはらい)にまで遡るそうですが、新暦に移った現在でも、6月30日ごろ日本各地の神社で行なわれている伝統行事です。

六月の末日(晦日)は、十二月の大晦日と同じく「大祓(おおはらえ)」の日です。
大晦日の年越し行事のような派手さはありませんが、「夏越の祓」も心身を清めてお盆を迎える大切な節目の行事とされています。
この日は全国各地の神社で、厄落としの方法として「茅の輪くぐり」が行われます。
茅の輪とは、茅萱(ちがや)という草などの植物でつくった輪のことです。
神社の境内に作られた大きな茅の輪の中を「水無月の夏越の祓する人は、千歳(ちとせ)の命延(の)ぶというなり」と唱えながら8の字を書くように3度くぐり抜けます。茅の輪をくぐることで、病気や災いを免れることができるとされています。

夏越の祓には、「水無月」(みなづき)という和菓子を食べる風習があります。
水無月はひんやり冷たい白のういろう生地に小豆をのせ、三角形に包丁されたお菓子ですが、それぞれに意味がこめられています。水無月の上部にある小豆は邪気を払う意味があり、三角の形は暑気を払う氷を表しているといわれています。
水無月は、特に京都の方では6月の和菓子として当たり前のように定着しており、中でも夏越しの祓のころに食べると無病息災で過ごせるとされ、夏越しの祓の行事食として取り入られてきました。

古来からの季節の行事を上手に取り入れ、時季の風情を楽しむのも粋ですね。
今年の後半も元気に過ごせるように、まずはこの夏を乗り切る暑気払いをしてみてはいかがでしょうか。 続きをみる>

震災後の不眠症状について

先日は、大阪で久しぶりに強い揺れを体感しました。
このたびの大阪府北部地震により、被害を受けられました皆さまに、心よりお見舞い申し上げます。

当院は被害はありませんでしたが、来院されている方の中には食器が割れたとか電子レンジが落ちて壊れたとかの話を聞きました。また、揺れの強かった枚方・高槻・茨木・摂津 方面から来院されている方もおられます。茨木市・摂津市からでは大阪モノレールを利用しての来院もあります。
モノレールも地震以降は止まっていましたが、便数を減らして再開しているそうです。

当院がある守口市でも、6月18日の地震発生直後から市内の全31避難所を開設していました。
現在は体感できる余震は減ってきましたが、大阪府北部を震源とする余震は35回を超えています。

避難生活では、慣れない環境の中でストレスも増し、睡眠もままならない状況…というのは想像できますが、避難所以外でも、余震の恐怖から逃れられず、寝ていても眠りが浅いためにすぐ目覚めてしまう方もおられます。
「本震よりも余震のほうがストレスを生みやすい」とよく言われるのは、本震の揺れがトラウマになって「またいつか来るのでは」という不安感が強くなり、脳で恐怖が生まれやすくなるためです。揺れていなくても常に揺れているような感じがして、小さな余震でも大きな恐怖につながってしまうといいます。

また、大きな震災後の不眠は、被災地以外でも生じています。被災地にいる親族や友人知人を気にかけたり、繰り返しテレビなどで流れる報道が脳裏から離れず、夜中に不安を感じて寝つけない夜を過ごしたという人も多いといいます。
震災のような大きなストレスを受けたときに、多くの人は不安を感じ、過剰に覚醒した興奮状態になります。(情動の興奮、「情動的過覚醒」というそうです)
これが夜の間中も持続するために、自然な眠りの導入を妨げます。

通常の場合には、不安の原因が解決するにつれて、興奮状態は自然に緩和されて、不眠症状も改善していくようです。そのため、震災後の数週間にみられる不眠に対しては、あまり心配する必要はありませんが、2ヶ月近い長期の不眠は注意が必要です。不眠症状だけではなく、日中に不眠による深刻な問題がある場合には治療も必要になります。

ストレスや不安感は、脳の松果体(しょうかたい)と言う部分を興奮させ、それが隣接する自律神経の中枢である視床下部に伝わり自律神経のみだれ、特に交感神経の過緊張を引き起こし、身体に様々な不快症状を現すようになります。
地震による不眠の他に、交感神経緊張による疲労感も訴えられています。

取り急ぎの不眠解消方法としては、不安を少しでも減らすことです。
例えば、余震が不安であれば避難グッズを準備する・いま一度点検してみる、避難所・避難経路を確認する、地震情報をチェックする、など、行動に移すことで少し気持ちが落ち着くこともあります。

眠りの面でいえば、睡眠時は体を冷やさないことです。
体の冷え、特に足の甲や手の甲が冷たいと、寝つけなくなります。薄着で寝たり・掛布団なしの状態など冷やしすぎないように、場合によっては靴下や手袋をするなどして、できるだけ手先や足先を温かく感じられるように工夫すると眠りやすくなります。

また、日中に活動したり、太陽の光を浴びたりして過ごすなど、昼夜にメリハリを付けると生物時計を調整しやすくなります。朝には燦々と朝日を浴び、反対に夜には明るい照明を浴びないようにしてリラックスして過ごせば、脳に信号が送られて睡眠を得やすくなります。 続きをみる>

梅雨の養生

関西地方も先週に梅雨入りしましたね。
去年よりも14日早く、平均でも1日早い梅雨入りだそうです。

東洋医学では梅雨を「長夏(ちょうか)土」の季節としています。
梅雨入りから梅雨明けの時期、そして8月以降の台風などが来る期間の、高温多湿のシーズンを長夏(ちょうか)と言います。(長夏は東洋医学の独特の概念で、湿度がある季節のことになります。)
また、「土用の丑の日」といわれる土用ですが、四季それぞれの土用(立春、立夏、立秋、立冬の前の18日間のことを指します)の時期も長夏に当てはめています。

《土の季節の養生法》
長夏は、五行の「土」の性質を持ったシーズンです。土には、魔物を生み出し再生するなど【壊】と【創造】という強い力を内在しているので、心身に不具合を起こしやすい時期です。
反対に、この季節をうまく乗り越えられると、一年を健やかに過ごすことができます。

長夏の時期は、何事にも無理をしないことが大事です。
五行説で「土」の季節は、「脾胃」と密接な関係があります。東洋医学の脾胃は、現代医学における胃腸の働きにあたり、飲食物を体内に取り入れ、消化吸収し、生命エネルギーに変換してゆく、大切な働きをしてます。

この季節、脾胃は活発に働くのですが、暴飲暴食などで胃腸に負担をかけるとその働きが低下し、全身倦怠感や手足や顔面のむくみ、食欲不振、口内炎、便秘下痢、関節痛など脾胃の弱りに原因する様々な症状が現われます。消化吸収や血液をコントロールする役割を持っている脾胃の働きが落ちると、生命エネルギーである「気」が作られずに、食欲不振、やる気が出ない、疲れやすいなど「気虚(ききょ)」の症状が出ます。

脾胃は、生命エネルギーである気血を生成して全身に行き渡らせる大事な働きをしていますが、これがうまく働かなくなると、全身に悪影響を及ぼします。高温多湿のこの時期は、通常よりも胃腸に負担がかかるので、胃腸に余力を持たせるよう、腹八分目で、食事の際は良く噛む(咀嚼する)ように心がけましょう。

脾胃の働きが低下すると、身体に不必要な水分(水邪)が停滞し、むくみや身体の重だるさ、関節の痛みやこわばりの原因となります。
水邪を取り除くためには排尿と排便が大切です。腎臓の働きを強めるゴボウ、利尿作用がある豆類を積極的に取るように心がけましょう。
またこの時期は、適度な運動で発汗することでも、体内の水邪を除くことが可能です。

梅雨時期の鍼灸による経絡治療では、主に脾胃の働きを強化するために、脾経と心包経(しんぽうけい)を調整します。また、熱から心を守るために、腎の経絡も合わせて調整することが多いです。腎は温めることで強化できるので、温灸などで腎を補陽します。
他には、夢分流打診術で腹部の調整を行い、水邪を取り除いてゆきます。 続きをみる>

食と自律神経の関係

自律神経が乱れる原因として、まず考えられるのはストレスです。
長時間労働・職場における人間関係・ホルモンの異常・生活リズムの異常など、これらのストレスに加えて、自律神経を乱れさせる原因として「食の問題」があげられます。

もちろん栄養不足だけが原因で、うつ・自律神経失調症になることはまれです。
精神的ストレスなどがあり、それと共に化学的ストレス(栄養の偏りなど)があると、うつ・自律神経失調症になる可能性があります。栄養の過不足も原因の一つとして、気をつけなければならないものです。

自律神経を乱れさせる原因としては

  • 【糖質中心の食事】
    特に摂取量を控えたいのが白砂糖です。血糖値が急上昇する吸収の早い糖を大量に取ることで起こる“低血糖”は精神を不安定にします。白砂糖やそれを多く含む食品、菓子類、ジュース類、果糖の多い果物もほどほどにすることをお勧めします。甘みは白砂糖でなく、オリゴ糖などの血糖値を急激に上げない糖を使うのも良いかと思います。

  • 【腸内環境が悪くなる食事】
    腸内環境を悪化させると、硫化水素やアンモニアなどの毒素が発生し、その毒素は腸から全身に行きわたります。心臓や肝臓などにダメージを与えるほか、吹き出物や下痢や便秘、腸の動きも悪くなり自律神経も乱れます。
    乳酸菌と食物繊維の摂取を心がけましょう。
    カフェインの摂り過ぎ(コーヒーやエナジードリンクの過剰摂取)を控えましょう。

  • 【栄養素が不足している食事】
    カルシウムが不足すると情緒不安定になるなど、神経活動に影響します。
    ビタミンCは精神的な不安、ストレスを除きます。
    マグネシウムが不足すると、落ち着きがなくなるなど、神経活動に影響します。


以上の3点に気を遣って、食に取り組むことも治療の一環だと思います。
東洋医学についても、食材の陰陽の性質・五味五色の調和などの先人の知恵が、大いに参考になります。

食と自律神経の関係については、これまであまり触れてきませんでしたが、自律神経の乱れの背景に「食の問題」が多いのは確かです。
食生活に偏りや異常があると、自律神経のアンバランスや、心の不調を起こしやすくなります。

実際に来院される方の食生活を詳しくお訊きすると、そのようなことを実感することがあります。
鍼灸治療とともに食生活の改善を行うことで、より治療効果が上がり、健康的な生活を取り戻せるようになります。
『規則正しい生活リズムと食生活』とはよく言いますが、生活指針というだけでなく、なるほど健康的に理にかなっているものですね。 続きをみる>

小満(二十四節気)|五月病について

二十四節気上では、立夏 (りっか) も過ぎ、小満(しょうまん)の候ですね。
【小満】:陽気がよくなり、草木などの生物が次第に生長して生い茂るという意味
あらゆる生命が満ち満ちていく時期であり、太陽の光を浴びて万物がすくすく成長していく季節です。

そのような輝く季節にもかかわらず、「五月病(ごがつびょう)」という言葉が存在するのは、実に不思議なことでもありますが、草木が芽吹く頃は気温の変化も大きく、疲労が蓄積し、ホルモン・免疫・自律神経系にも影響が出やすい季節です。

「五月病」とは、新人社員や大学の新入生や社会人などに見られる、新しい環境に適応できないことに起因する精神的な症状の総称である、というのはWikipediaの見解ですが、これはもちろん正式な病名ではなく、一般的には大型連休後に多くみられる、環境に適応できないことによる一時的なうつ状態・意欲低下状態の呼称です。
急激に無気力となり、ひどい場合は登校拒否・出社拒否に陥る事もあります。不安、抑うつ、焦燥などの精神的症状に加えて、不眠、頭痛、めまい、動悸、繰り返す感冒症状、食欲不振、悪心、下痢、全身倦怠感などの身体的症状も現れます。

東洋医学的に、春は「木」の季節とされ、五臓六腑の働きでは「肝」に影響しやすいとされます。
東洋医学でいう「肝臓」は現代医学のそれとは異なり、新陳代謝・感情の安定・栄血の貯蔵・筋肉の緊張維持を調整し、気分として「怒」それはストレスと密接に関係しています。

万物が伸びやかに生まれ育つ時期で、新陳代謝も活発になり、体内の陽気も動き始めます。初春のころは体がこの変化ついていけず、頭がぼーっとしたり、だるさを感じたりすることもありますが、無理をせず少しずつ体を動かすようにすれば楽に動けるようになります。

また、春には「風」も当てはまるので、春の養生では「風」の影響を抑え、「肝」を養うことが大切。特に気を付けたいのは、精神的なトラブルです。
「五月病」といわれるように、春は感情の調整機能を持つ「肝」が影響を受けやすく、イライラしたり情緒不安定になったりしやすい季節なので、「肝」を十分養ってストレスを発散するよう心がけましょう。 続きをみる>

呼吸法、その効果

4月のなみはや支部の例会では、治療家の身体作りにおいて「呼吸」を採り上げていました。
当院では、患者様にはあまり難しく言わずに、ゆっくり息を吐くことから指導しております。
その後、腹式呼吸なども指導しますが、大事なことは〈ゆっくり息を吐いて力を抜くこと〉
だと考えています。

ストレスで、息が浅く、速くなっている人がほとんどです。
鍼灸治療・経絡治療をすると、呼吸はゆっくり、深くなります。
息が深く吸えるようになったと患者様からはよく言われます。

呼吸法については、今般インターネットなどでも数多くの検索結果が出てきますね。
「4-7-8」呼吸法や、等間隔呼吸法など、安眠に効果的とされています。
自律神経を呼吸法で調整することができる、という記事がありましたので紹介したいと思います。

【加齢とともに副交感神経の活動レベルが低下】

2011年のベストセラー『なぜ、これは健康にいいのか?』(サンマーク出版)の著者として
知られる順天堂大学医学部教授の小林弘幸氏によると、交感神経の活動レベルは加齢の影響を
受けることはないが、副交感神経は加齢の影響を受け、男性は30歳以降、女性は40歳以降から
副交感神経の活動レベルが徐々に低下していくといいます。

この副交感神経の活動レベルをなんとか高めたいものですが、とはいえ、自律神経は
私たちの意思とは無関係に動いています。はたして、それを意識的にコントロールすることが
できるのでしょうか。

実は、それを可能にするのが呼吸法なのです。
意識的に行う呼吸法の効用については、お釈迦様も「大安般守意経」というお経の中で
説いています。

私たちはふだん無意識に呼吸をしています。
しかし、その速さや回数を意識的にコントロールすることはできません。
この無意識に行っている呼吸を、意識的なコントロール下に置くことで
自律神経の交感神経と副交感神経のバランスをとることが可能となります。

実際に、息を吐く際には、副交感神経が強く働きます。つまり、吐く息に意識を置いた呼吸法を
行うと、副交感神経の働きを高めることができ、交感神経とのバランスがとれるというわけです。

【胸式呼吸は交感神経を活発にする】

呼吸法は、大別すると胸式と腹式になります。私たちはふだん胸式呼吸をしていますが、
とかく呼吸が浅く、短いものになりがちです。しかし、この短い胸式呼吸は交感神経を刺激し、
これに疲労や心の動揺、怒りなどが加わると呼吸はさらに浅く激しくなって、より交感神経が
働くようになります。

短い胸式呼吸では吸い込んだ空気は肺の中にまで到達せず吐き出されるため、肺には炭酸ガス
など不要なものが溜まります。
この状態が長く続くと、血液循環が低下したり、自律神経失調症を招くことになります。

【腹式呼吸は副交感神経の働きを高める】

一方、腹式呼吸は鼻で息を吸いながらお腹をふくらませ、吐く息でお腹をへこませます。
腹圧をかけるため、胸式より呼吸のリズムが自然とゆっくりとなります。

腹式呼吸をすると、肺の下にある横隔膜が上下運動します。
この横隔膜に自律神経が密集しているため、吐く息を意識的にゆっくりとすればするほど、
自律神経を刺激し、副交感神経が優位になりリラックスしていきます。
例えば、睡眠中は意識しませんが、お腹を自然に上下させるような腹式呼吸のため、
ゆったりとしたリズムの呼吸になっています。

こうした複式呼吸を覚醒時に意識的に行うと、自律神経のバランスがとれるわけですが、
これをさらに深めたものに丹田呼吸法というものがあります。

丹田はヘソ下3寸(9cm)のところにあるツボです。
先述のお釈迦様の呼吸法はこの丹田に圧力をかける呼吸法といわれています。
丹田呼吸法も吐く息にのみ意識を集中しますが、呼気の際に丹田に力を入れ、上半身を45度以上
前傾させることで息が多く出ます。

この呼吸法をしばらく続けていますと、脳波がアルファ波へと移行しやすくなりますので、
受験生やビジネスマンは試験前や会議前に行うとヒラメキや直感力が高まることが期待できます。

ストレス社会に生きる私たちは、交感神経が優位になりがちです。
腹式呼吸は誰でも手軽にできる健康法です。
ふだんから意識的に腹式呼吸を行い、心身のリフレッシュを図りたいものです。 続きをみる>

日常生活における自律神経の調整方法

当院では、経絡治療によって自律神経の調整を行っておりますが、それに加えて
自律神経を整えるためのアドバイスもすることがあります。
その際、ポイントとなるのが 〈息・食・動・想〉 の4つです。

〈息〉とは呼吸のこと。普段どのような呼吸をしているのか注意を向けると
その時の心身の状態を知ることができます。また自律神経を整える呼吸法もあります。

〈食〉とは食生活のこと。最近自律神経を整える上で注目されているのが食です。
バランスのとれた食事が大切とはよく言われますが、理に適っています。

〈動〉とは、身体の運動と姿勢のこと。適度な運動は自律神経の安定には不可欠な要素です。
そして、どのような姿勢で動作しているのか、が大事です。
スマホ首といわれるストレートネックでもわかるように、不良姿勢は自律神経のみだれを起こします。

〈想〉とは思考のこと。普段の思考・考えは直接健康状態に影響を与えています。
その人固有の思考の癖のようなものもあります。自分の思考に注意を向けることによって
より健康な状態へと変わることができます。 続きをみる>

血管が消えていく!?「ゴースト血管」

先日TVで放送されていました「ゴースト血管」が興味深かったので
今回は書いてみたいと思います。

◎放送内容簡略◎
 NHKスペシャル「“ゴースト血管”が危ない」 ~美と長寿のカギ 毛細血管~
 総合:4月1日(日)午後9時~9時59分生放送
 番組紹介
 全身に張り巡らされ、命を支えている毛細血管が幽霊のように消えてしまう“ゴースト血管”。
 全身のあらゆる部分をむしばみ、認知症や骨粗しょう症などの深刻な病につながることが
 明らかになってきました。どう予防・対策すれば良いのでしょうか?

非常に細い毛細血管。健康診断で異常がない、という人でも1割程度“ゴースト血管”が見つかるそうです。
“ゴースト血管”とは、血液が流れなくなった血管で、その状態が続くと、いずれ消えてしまいます。
毛細血管の役割は、血液中の栄養素や酸素を細胞に届け、老廃物や二酸化炭素を回収することです。
そのため、“ゴースト血管”になってしまうと、酸素や栄養を絶たれた細胞が死に、健康や美容に重大な問題を
引き起こす…というわけです。

個人差があり、20代・30代の若者でも毛細血管がゴースト化がみられるそうです。
加齢も原因の一つではありますが、睡眠不足や糖分・脂肪分の過剰摂取など偏った食生活といった
不摂生や生活習慣が大きく影響します。
早期のゴースト血管化は、老化を早め、若さと健康を蝕んでいきます。
肌のシワやたるみ、骨粗しょう症、肝臓や腎臓の機能低下、さらには認知症など、重篤な病気に
かかりやすくなるリスクを高める恐れがあります。

経絡治療で日頃から心身の調整をしていると、体調の改善に伴い、肌の状態も良くなってきます。
この事については、こちらから指摘させていただくよりも、治療を受けられている患者様から
教えていただいただくことが多いです。
特に女性からそのようなお話をいただきます。

「最近、肌の状態が良くすべすべした感じがする!」「お化粧の乗りが良くなった」
「治療後、鏡を見ると、顔全体が引き締まった感じがする」「肌のくすみとシワが減ってきた」・・・

これらは経絡治療による「気の調整」によって、自律神経が整えられ、血流が改善された結果だと考えています。
肌の状態が良くなることは、“ゴースト血管”、毛細血管の修復が行われているのです。 続きをみる>