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小満(二十四節気)|五月病について

二十四節気上では、立夏 (りっか) も過ぎ、小満(しょうまん)の候ですね。
【小満】:陽気がよくなり、草木などの生物が次第に生長して生い茂るという意味
あらゆる生命が満ち満ちていく時期であり、太陽の光を浴びて万物がすくすく成長していく季節です。

そのような輝く季節にもかかわらず、「五月病(ごがつびょう)」という言葉が存在するのは、実に不思議なことでもありますが、草木が芽吹く頃は気温の変化も大きく、疲労が蓄積し、ホルモン・免疫・自律神経系にも影響が出やすい季節です。

「五月病」とは、新人社員や大学の新入生や社会人などに見られる、新しい環境に適応できないことに起因する精神的な症状の総称である、というのはWikipediaの見解ですが、これはもちろん正式な病名ではなく、一般的には大型連休後に多くみられる、環境に適応できないことによる一時的なうつ状態・意欲低下状態の呼称です。
急激に無気力となり、ひどい場合は登校拒否・出社拒否に陥る事もあります。不安、抑うつ、焦燥などの精神的症状に加えて、不眠、頭痛、めまい、動悸、繰り返す感冒症状、食欲不振、悪心、下痢、全身倦怠感などの身体的症状も現れます。

東洋医学的に、春は「木」の季節とされ、五臓六腑の働きでは「肝」に影響しやすいとされます。
東洋医学でいう「肝臓」は現代医学のそれとは異なり、新陳代謝・感情の安定・栄血の貯蔵・筋肉の緊張維持を調整し、気分として「怒」それはストレスと密接に関係しています。

万物が伸びやかに生まれ育つ時期で、新陳代謝も活発になり、体内の陽気も動き始めます。初春のころは体がこの変化ついていけず、頭がぼーっとしたり、だるさを感じたりすることもありますが、無理をせず少しずつ体を動かすようにすれば楽に動けるようになります。

また、春には「風」も当てはまるので、春の養生では「風」の影響を抑え、「肝」を養うことが大切。特に気を付けたいのは、精神的なトラブルです。
「五月病」といわれるように、春は感情の調整機能を持つ「肝」が影響を受けやすく、イライラしたり情緒不安定になったりしやすい季節なので、「肝」を十分養ってストレスを発散するよう心がけましょう。 続きをみる>

呼吸法、その効果

4月のなみはや支部の例会では、治療家の身体作りにおいて「呼吸」を採り上げていました。
当院では、患者様にはあまり難しく言わずに、ゆっくり息を吐くことから指導しております。
その後、腹式呼吸なども指導しますが、大事なことは〈ゆっくり息を吐いて力を抜くこと〉
だと考えています。

ストレスで、息が浅く、速くなっている人がほとんどです。
鍼灸治療・経絡治療をすると、呼吸はゆっくり、深くなります。
息が深く吸えるようになったと患者様からはよく言われます。

呼吸法については、今般インターネットなどでも数多くの検索結果が出てきますね。
「4-7-8」呼吸法や、等間隔呼吸法など、安眠に効果的とされています。
自律神経を呼吸法で調整することができる、という記事がありましたので紹介したいと思います。

【加齢とともに副交感神経の活動レベルが低下】

2011年のベストセラー『なぜ、これは健康にいいのか?』(サンマーク出版)の著者として
知られる順天堂大学医学部教授の小林弘幸氏によると、交感神経の活動レベルは加齢の影響を
受けることはないが、副交感神経は加齢の影響を受け、男性は30歳以降、女性は40歳以降から
副交感神経の活動レベルが徐々に低下していくといいます。

この副交感神経の活動レベルをなんとか高めたいものですが、とはいえ、自律神経は
私たちの意思とは無関係に動いています。はたして、それを意識的にコントロールすることが
できるのでしょうか。

実は、それを可能にするのが呼吸法なのです。
意識的に行う呼吸法の効用については、お釈迦様も「大安般守意経」というお経の中で
説いています。

私たちはふだん無意識に呼吸をしています。
しかし、その速さや回数を意識的にコントロールすることはできません。
この無意識に行っている呼吸を、意識的なコントロール下に置くことで
自律神経の交感神経と副交感神経のバランスをとることが可能となります。

実際に、息を吐く際には、副交感神経が強く働きます。つまり、吐く息に意識を置いた呼吸法を
行うと、副交感神経の働きを高めることができ、交感神経とのバランスがとれるというわけです。

【胸式呼吸は交感神経を活発にする】

呼吸法は、大別すると胸式と腹式になります。私たちはふだん胸式呼吸をしていますが、
とかく呼吸が浅く、短いものになりがちです。しかし、この短い胸式呼吸は交感神経を刺激し、
これに疲労や心の動揺、怒りなどが加わると呼吸はさらに浅く激しくなって、より交感神経が
働くようになります。

短い胸式呼吸では吸い込んだ空気は肺の中にまで到達せず吐き出されるため、肺には炭酸ガス
など不要なものが溜まります。
この状態が長く続くと、血液循環が低下したり、自律神経失調症を招くことになります。

【腹式呼吸は副交感神経の働きを高める】

一方、腹式呼吸は鼻で息を吸いながらお腹をふくらませ、吐く息でお腹をへこませます。
腹圧をかけるため、胸式より呼吸のリズムが自然とゆっくりとなります。

腹式呼吸をすると、肺の下にある横隔膜が上下運動します。
この横隔膜に自律神経が密集しているため、吐く息を意識的にゆっくりとすればするほど、
自律神経を刺激し、副交感神経が優位になりリラックスしていきます。
例えば、睡眠中は意識しませんが、お腹を自然に上下させるような腹式呼吸のため、
ゆったりとしたリズムの呼吸になっています。

こうした複式呼吸を覚醒時に意識的に行うと、自律神経のバランスがとれるわけですが、
これをさらに深めたものに丹田呼吸法というものがあります。

丹田はヘソ下3寸(9cm)のところにあるツボです。
先述のお釈迦様の呼吸法はこの丹田に圧力をかける呼吸法といわれています。
丹田呼吸法も吐く息にのみ意識を集中しますが、呼気の際に丹田に力を入れ、上半身を45度以上
前傾させることで息が多く出ます。

この呼吸法をしばらく続けていますと、脳波がアルファ波へと移行しやすくなりますので、
受験生やビジネスマンは試験前や会議前に行うとヒラメキや直感力が高まることが期待できます。

ストレス社会に生きる私たちは、交感神経が優位になりがちです。
腹式呼吸は誰でも手軽にできる健康法です。
ふだんから意識的に腹式呼吸を行い、心身のリフレッシュを図りたいものです。 続きをみる>

日常生活における自律神経の調整方法

当院では、経絡治療によって自律神経の調整を行っておりますが、それに加えて
自律神経を整えるためのアドバイスもすることがあります。
その際、ポイントとなるのが 〈息・食・動・想〉 の4つです。

〈息〉とは呼吸のこと。普段どのような呼吸をしているのか注意を向けると
その時の心身の状態を知ることができます。また自律神経を整える呼吸法もあります。

〈食〉とは食生活のこと。最近自律神経を整える上で注目されているのが食です。
バランスのとれた食事が大切とはよく言われますが、理に適っています。

〈動〉とは、身体の運動と姿勢のこと。適度な運動は自律神経の安定には不可欠な要素です。
そして、どのような姿勢で動作しているのか、が大事です。
スマホ首といわれるストレートネックでもわかるように、不良姿勢は自律神経のみだれを起こします。

〈想〉とは思考のこと。普段の思考・考えは直接健康状態に影響を与えています。
その人固有の思考の癖のようなものもあります。自分の思考に注意を向けることによって
より健康な状態へと変わることができます。 続きをみる>

血管が消えていく!?「ゴースト血管」

先日TVで放送されていました「ゴースト血管」が興味深かったので
今回は書いてみたいと思います。

◎放送内容簡略◎
 NHKスペシャル「“ゴースト血管”が危ない」 ~美と長寿のカギ 毛細血管~
 総合:4月1日(日)午後9時~9時59分生放送
 番組紹介
 全身に張り巡らされ、命を支えている毛細血管が幽霊のように消えてしまう“ゴースト血管”。
 全身のあらゆる部分をむしばみ、認知症や骨粗しょう症などの深刻な病につながることが
 明らかになってきました。どう予防・対策すれば良いのでしょうか?

非常に細い毛細血管。健康診断で異常がない、という人でも1割程度“ゴースト血管”が見つかるそうです。
“ゴースト血管”とは、血液が流れなくなった血管で、その状態が続くと、いずれ消えてしまいます。
毛細血管の役割は、血液中の栄養素や酸素を細胞に届け、老廃物や二酸化炭素を回収することです。
そのため、“ゴースト血管”になってしまうと、酸素や栄養を絶たれた細胞が死に、健康や美容に重大な問題を
引き起こす…というわけです。

個人差があり、20代・30代の若者でも毛細血管がゴースト化がみられるそうです。
加齢も原因の一つではありますが、睡眠不足や糖分・脂肪分の過剰摂取など偏った食生活といった
不摂生や生活習慣が大きく影響します。
早期のゴースト血管化は、老化を早め、若さと健康を蝕んでいきます。
肌のシワやたるみ、骨粗しょう症、肝臓や腎臓の機能低下、さらには認知症など、重篤な病気に
かかりやすくなるリスクを高める恐れがあります。

経絡治療で日頃から心身の調整をしていると、体調の改善に伴い、肌の状態も良くなってきます。
この事については、こちらから指摘させていただくよりも、治療を受けられている患者様から
教えていただいただくことが多いです。
特に女性からそのようなお話をいただきます。

「最近、肌の状態が良くすべすべした感じがする!」「お化粧の乗りが良くなった」
「治療後、鏡を見ると、顔全体が引き締まった感じがする」「肌のくすみとシワが減ってきた」・・・

これらは経絡治療による「気の調整」によって、自律神経が整えられ、血流が改善された結果だと考えています。
肌の状態が良くなることは、“ゴースト血管”、毛細血管の修復が行われているのです。 続きをみる>

初夏の気配と、寒の戻り

初夏のような陽ざし、半袖で過ごせそうな日が続いたかと思えば
衣替えした冬物を引っ張り出してこようか、ぐらい涼しい日が戻ったりして
この時期は特に、気象予報のチェックが欠かせません。

寒の戻りとは、[晩春に起こる急激な気温低下]のことですが
春の暖かさで汗腺が開いており、このタイミングでの低気温がもとで
容易に風邪をひきやすくなります。
また、脳卒中など重篤な疾患にも罹りやすいので、注意が必要な時期です。

寒の戻りではなくても、春は特に寒暖の差が大きい時期です。
この寒暖の差は気圧の変動も伴っていて、移動性高気圧が次々とやってきては
低気圧・高気圧が頻繁に入れ替わるこの時期、自律神経の乱れを起こしやすくなりがちです。
また、低気圧になると血中の酸素濃度が下がり、日中眠くなったり身体がだるくなったりします。

春の時期、身体のだるさやむくみ、めまい、無気力などの症状を訴える方が増えます。
これを近頃では「春バテ」とよんでいるそうです。

東洋医学では、春は「肝臓の季節」としています。
ここでいう「肝臓」は西洋医学での肝機能だけでなく、広く自律神経の調節作用も
意味しています。
春は肝臓の気が活発に働く季節で、自律神経の調整機能も活発に働いているのです。
この調節がうまくいかなければ、自律神経が乱れ、「春バテ」になるのです。

経絡治療で心身のメンテナンスをしていると、自律神経が良いバランスで保たれるので
春の時期も快適に過ごせるようになります。
なんとなく調子が悪いなぁと思いながらお過ごしの方は、できるだけリラックスを心がけて
服装も薄着になりすぎず温度調整できるよう着脱可能にしましょう。身体もなるべく温めて
不調がひどい場合は一度ご相談ください。 続きをみる>

春の体調変化とライフスタイル

春分の日も終わり、桜も見ごろを迎え、いよいよ春本番ですね。
春分は陰陽の気が均等な日で、この日を境に「陰気」よりも「陽気」が盛んになってゆき
夏に向かいます。

寒かった今年の冬から急激に暖かくなり、桜の開花も早くなったように
私たちの心身にも大きな影響が出ているようです。

東洋医学では、春は肝木のシーズンと言われ、草木が春になって一気に芽吹き
枝葉を伸ばすと同様、私たちの身体の陽気も、上へ上へと登りやすくなっています。
穏やかな春の日のように、陽気もゆったり上昇してくれれば良いのですが
急激な陽気の上昇は、ノボセやふらつき、めまいなどの症状を起こしやすく
精神的にも不安定になります。

急激な気温の上昇には、注意が必要です。また、気温が上昇した後に気温が下がるタイミングで
汗腺が開き気味になっているために、風邪をひきやすくなります。
この時期は、暖かくなっても下半身、特に 足首から下は冷えないよう に気を付けましょう。

食べ物では、旬のもの 苦みのある春野菜 をできるだけ口にして、春の陽気の発散を
助けるようにしましょう。
また、ノボセやふらつきを感じたら、酸味の食べ物を摂って、上に上がりすぎた陽気を
下げるようにしましょう。

気分はゆったりと、そして動作もゆったりと。
この時期は、春のおだやかな陽気に合わせるようなライフスタイルを心がけて過ごしましょう。 続きをみる>

花粉症の東洋医学的見解

春到来、マスクにメガネ姿の人も増えてきて
花粉症の症状が出始める時期ですね。

東洋医学・経絡治療では、どう花粉症を捕らえているのかを
今回は書いてみます。

花粉症はスギ花粉の飛散が第一の原因ですが
東洋医学では、それを受ける側の[身体の状態]を重視します。

春は、【肝臓の陽気】が盛んになる時期です。
【肝臓の陽気】は、【肝木の気】、とも呼ばれ
草木の根が生え育ち伸びていくように、【肝木の気】も身体を上に昇って行きます。

この昇っていく陽気に伴い、【水邪】が、顔面を巡っている経絡である【陽明胃経】に沿って
目や鼻に停滞するのが、主な発症メカニズムと考えています。
この時、熱である陽気も目や鼻の所で停滞するので、赤く腫れたり、痒みが出たりします。

ですから、花粉症の症状を和らげたり出なくするためには
【肝木の気】が上がりすぎないように治療し、養生します。

自分で予防できることとしては、春になって暖かくなっても
1.  下半身、特に足首から下は冷やさないようにすること
2.  水分の過剰摂取は控えるようにすること

が必要です。

もちろん、花粉症の症状を抑えるための基本は「花粉を近づけない」ことです。
衣・食・住で工夫をしながら、花粉シーズンを乗り切りましょう。 続きをみる>