肝木の働き その1


春は肝木の気が旺盛になる季節です。

今回は、その肝木の働きについて少し紹介します。

肝木すなわち肝臓ですが、これ西洋医学でいう肝臓(レバー)とは違います。

ここが少商ややこしい所ですね。もともと肝臓というのは漢方の五臓六腑の名称で、

日本が西洋医学(蘭学)を導入する時に、西洋医学の概念を漢方の言葉に当てはめた

所にその原因があります。

しかし、東洋と西洋、同じ部分もあるので、余計にややこしくもあり、おもしろい点

でもあります。



それで、東洋医学の肝臓の働きです。

まずは疏泄(そせつ)機能です。疏は疎通のことで、泄は、上に発散させるという意

味があります。

なかなか漢方の言葉は難しいですね。

一言でいえば、気の流れをスムーズにする働きと考えて良いと思います。

全身の気の流れを調整して、気が身体の隅々まで円滑に流れるようにコントロールし

ているのが肝臓です。

これがうまく働かないと、気滞といって、気の流れが悪くなり、いろいろな症状を引

き起こします。

それから、この疏泄作用は血液の循環にも影響して全身の血液の流れを円滑にしてく

れています。

これが、肝臓の働きで一番大切な所です。

また、肝臓は、精神状態にも大きな働きをしています。肝の気がちゃんと働いている

と、精神情緒は安定して、また朗らかな気分になります。

逆に、うまく働かないといらいらしたり怒りっぽくなったり、また逆に気分が落ち込

んで鬱になってしまいます。

最近は、鬱症状で困っている人がとても多いですが、この肝の気の失調に原因がある

ケースが多いようです。

まだ続きがありますが、長くなるので、次回に!