熱冷ましの鍼

伝統的な鍼灸治療で用いられる鍼に九鍼と呼ばれる物があります。
これは鍼灸のバイブルとも言える黄帝内経霊枢(こうていだいきょうれいすう)に記
載されていて2500年前から現代まで用いられている9種類の鍼です。

その中の一つにざん鍼と言う物があります。
金属の板をラッパ場に丸めたような形をしていて、一見すると鍼とは思えない不思議
な感じです。
このざん鍼ですが、身体の熱を取るのにとても優れた働きをしてくれます。

たとえばアトピー性皮膚炎でかゆみが強く赤みを帯びているような場合、このざん鍼
で皮膚表面の熱を取るようにするとかゆみが軽くなり皮膚の状態も良くなって行きま
す。
他に更年期障害などでノボセノ強い人にも上半身の熱を冷まし下半身を温めるような
治療をすることで、ノボセが治まって楽になって行きます。

熱の症状ではありませんが、自律神経のみだれで起こる息苦しさや胸の辺りのざわざ
わ感も、ざん鍼を使うことで緩解します。
この息苦しさは交感神経の過緊張による胸部の気の停滞が原因です。
ざん鍼を適切に使うことで、この気の停滞を取り除くことができます。