鬱症と東洋医学

決定版 「軽症うつ」を治す 角川SSC新書 森下 克也 (著)

軽傷と重傷の違いは難しいと思われますが、森下先生の鬱に対する考え方とセルフコントロールの重要性には
教えられる事が多くありました。 鬱を心身相関の立場から、心と身体の両方の不調であり、単に抗鬱剤を投与する事に対して警鐘を鳴らされています。
軽傷鬱の段階では、抗鬱剤を投与する前に、身体症状に対する治療と食事や睡眠など生活習慣の改善が大切だと力説されています。
東洋医学の気の考え方にも触れられていて、鬱は気の不足であり、気血のアンバラン スであると解説されています。

私は、心身一如の鍼灸医学では、心と身体を一つの物ととらえ、鬱もその身体に現れ るいろんな症状や身体の状態を改善してゆくことで、心の状態を良くしてゆくアプローチだと考えています。 東洋医学では、鬱とは気の不足から起こるる気の滞りであるとされ、気を補い増やし てやることで気の流れが改善され鬱状態も改善されます。
感情を司っている脳の扁桃体と自律神経の中枢である視床下部が近い位置にあって、 お互いに影響し合っていると言う説明には説得力がありました。
感情と自律神経には密接な関係があって、気分の不調が自律神経を介して身体のいろ んな不調を起こしているということになります。