東洋はり医学会なみはや支部 3月支部会報告

3月25日(日)は、なみはや支部の例会でした。

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今回は学生の方の聴講もあり、20名近くの参加者で
いつもに増して活気のある楽しい研修となりました。

毎回恒例の3分間スピーチでは、興味深い話を聞きました。
眼球の運動と後頭頚部の筋群との相関関係です。(発表者:吉川さん)

たとえば首の後屈《うがいをする時の動作 、をイメージしてください》の際
まず首は動かさず、先に眼球だけを上に動かしてから首を後屈すると
可動域が広がり、首が動かしやすくなる、ということです。

実際にやってみて、その効果にビックリ!
眼球を動かす筋群と頭部を動かす筋群の関係を利用した方法ですが、これは
鍼灸治療においても活用しているノウハウです。
目尻にある「晴明穴(せいめいけつ)」に鍼を接触することで、首の後ろ側の筋肉の緊張を
緩めることができるのですが、今回の話でもあるように
現代医学的にも説明が可能な現象だと言えます。

私の担当している臨床雑話では、10年以上パニック障害で
様々な症状に悩まされている方の症例について紹介しました。

当院ではパニック障害で来院される方も多くおられますが
経絡治療で効果が期待できる疾患の一つだと思っています。
今回紹介した症例も、治療開始から半年ほどで、かなり改善してきています。
経絡治療において、このような精神的な症状に対しては、足の「陽明胃経」に対する処置が
重要なポイントだと思われます。

精神症状と足の陽明胃経との関係は、東洋医学のバイブルである「黄帝内経」に書かれていることであり、
現代病とも言えるパニック障害の治療の鍵が、2000年以上前の書物の中で、既に説かれているのです。

次回支部会は、4月29日(日)です。
今後も支部会を通じて、より良い治療・より良い治療家のための
情報共有ができればと思います。