夏至、一年の折り返し

夏至を迎えました。一年中で一番昼が長く、夜が短くなる時期ですね。
毎年のように猛暑猛暑といわれ、暑さは日に日に増していきますので、あまり実感はできませんが日照時間は少しずつ冬に向かって短くなっていきます。
そう思えば、この夏も乗り切れるような気がするような・・?(気のもちようではありますが、考え方としては)冬に近づくと思えば、暑さも和らいでくるように感じませんか。

夏至は陰陽が入れ替わる時期であり、これまで増え続けてきた陽気が徐々に衰え、陰気が増えてゆくターニングポイントです。
陽気が減り陰気が増える、とはいっても本格的な暑さはこれからなのですが、そんな状況でも季節は確実に秋に向かって進んでいるということです。
鍼灸治療においても、夏至を過ぎた頃から陽気をフォローアップする目的で温灸を用いる事が多くなってきます。そうすることで、秋に入った時期に起こる種々の体調不良に対処できるようになります。

7 月に入ると、一年の下半期、一年の折り返し地点を通過したという感じがします。
7/2は「一年の折り返しの日」だそうです。前半と後半の暦月の日数のバランスが異なるので、折り返しの日はちょうど7/1ではなくて、 7/2となります。

1年の半分が過ぎるこの時期、この半年のうちに知らず知らずのうちに人や生きものを傷つけたりしてたまった罪や穢れを祓い、残り半年の無病息災を祈願する神事、「夏越の祓(なごしのはらえ)」が行われます。
旧暦の6月末に行われる「夏越の祓」は、由来は神話の伊弉諾尊(いざなぎのみこと)の禊祓(みそぎはらい)にまで遡るそうですが、新暦に移った現在でも、6月30日ごろ日本各地の神社で行なわれている伝統行事です。

六月の末日(晦日)は、十二月の大晦日と同じく「大祓(おおはらえ)」の日です。
大晦日の年越し行事のような派手さはありませんが、「夏越の祓」も心身を清めてお盆を迎える大切な節目の行事とされています。
この日は全国各地の神社で、厄落としの方法として「茅の輪くぐり」が行われます。
茅の輪とは、茅萱(ちがや)という草などの植物でつくった輪のことです。
神社の境内に作られた大きな茅の輪の中を「水無月の夏越の祓する人は、千歳(ちとせ)の命延(の)ぶというなり」と唱えながら8の字を書くように3度くぐり抜けます。茅の輪をくぐることで、病気や災いを免れることができるとされています。

夏越の祓には、「水無月」(みなづき)という和菓子を食べる風習があります。
水無月はひんやり冷たい白のういろう生地に小豆をのせ、三角形に包丁されたお菓子ですが、それぞれに意味がこめられています。水無月の上部にある小豆は邪気を払う意味があり、三角の形は暑気を払う氷を表しているといわれています。
水無月は、特に京都の方では6月の和菓子として当たり前のように定着しており、中でも夏越しの祓のころに食べると無病息災で過ごせるとされ、夏越しの祓の行事食として取り入られてきました。

古来からの季節の行事を上手に取り入れ、時季の風情を楽しむのも粋ですね。
今年の後半も元気に過ごせるように、まずはこの夏を乗り切る暑気払いをしてみてはいかがでしょうか。