夏の「汗」にみる体調のバロメーター(前編)

猛暑猛暑と、本格的に厳しい暑さが続いておりますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。
今年の異常な暑さには、十分な注意が必要ですね。テレビでは熱中症によるニュースを連日見かけます。


日本の夏は、高温多湿。蒸し暑いですね。
汗をかいてベトベトして、気持ち悪く感じることもあります。汗で服がびっしょりになるのを避けるのは、身だしなみのひとつかもしれませんが、夏は汗をかいて当たり前。
汗をかくのは「脳を熱から守る」ため、汗をかくことは大切なのです。
今回は、夏の「汗」について書いてみたいと思います。

汗の一番の役割は、蒸発する時の気化熱によって体温上昇を防いで、体温を一定に保つこと。
体温調節をするのは、体内の細胞や器官、特に、脳を熱から守るためです。脳は熱に弱いので、暑さを感じると体に汗をかかせて体温調節をして熱くなりすぎないように守ります。
人間は脳が発達したからこそ、他の動物よりも汗をかくための機能、汗腺も発達したのです。

汗腺は皮膚にあり、汗をつくる場所です。日本人の汗腺は約230万あると言われています。
しかし、全ての汗腺が毎日働いているのではありません。稼働している汗腺もあれば、お休みしている汗腺もあるのです。バリバリ働いて汗を出している能動汗腺の働きが適切ではないときに、汗が多く出てしまいます。


なぜ能動汗腺がうまく働かなくなってしまうのでしょうか?
いつも快適な温度で過ごしていると、汗腺は汗をかく仕事をしなくてもよくなります。やがて、体が「別に汗腺が頑張って仕事をしなくても体温調節ができる」と判断すると、働く汗腺の数が減っていきます。
そして、急に暑い外に出ても、汗腺はうまく対応できなくなるのです。

しかし、汗をかかないと体温が上がりすぎて危険なので、汗腺はとにかく汗を出そうとします。
適切な汗の量まで考えられませんので、大量の汗が出てしまうわけです。

これを解決するには、能動汗腺の機能を高め、数を増やすことが必要です。
つまり、汗をかく機会をつくることが必要なのです。
ちょっと長くなりそうなので、今回はこのぐらいで。続きは後編で書かせていただきます。