その疲れ、原因は脳?

急に涼しくなり、すっかり秋めいてきたように感じますね。
毎年これぐらいの時期になると、夏の「疲れ」が出てくる頃です。

この「疲れ」 ですが、従来は単に肉体の疲労であるととらえ、肉体の疲れを取るという考えで、様々な疲れ対策が行われてきました。しかし最近の医学研究によると、疲れは単に肉体に起こっている現象ではなく、実は私たちの「脳」がその根本原因であることが明らかになってきており、新たな疲れ対策が求められるようになってきました。

たとえば、筋疲労の原因であると考えられてきた乳酸ですが、現在では乳酸は疲労物質では無く、むしろ臨時的なエネルギー源であるというのが医学会での通説になっています。脳内でも乳酸はエネルギーとして使われているそうです。

脳は騙されやすい器官であり、たとえば元気がない時に敢えて笑顔で行動することで、脳が錯覚してくれます。割り箸を横にくわえながら読み物をすると楽しく感じる・・という実験結果など、脳がウソをついているのです。

風邪をひいた時も、
脳が「体がだるい」と感じさせる → 体を動かしたくないと思わせる → 体を休ませる
という防御反応なのです。
脳は体が疲れていると錯覚させることで、強制的に体を休ませようとしているのです。これは体を守るために反応しているわけで、「疲れている」と錯覚することで、無理に体を使わなくていいようにしてくれています。

では、疲労の真の原因はどこにあるかというと、それは自律神経にあるというのが最近の医学でわかってきた新事実です。脳の中心部にある視床下部は、自律神経の最高中枢ですが、この視床下部のオーバーワークが疲労の真の原因です。
要するに疲労は肉体で感じているのではなく、私たちの脳が感じていることになります。

自律神経は、本人の意思に関わらず、命を守るために、心臓を動かしたり、内臓を動かしたり、血管を緩めたり、縮めたりして、命を守る活動をしている神経です。なので、自律神経が乱れると脳が疲れを感じたり体の調子が悪くなるわけです。

当院にも疲れやだるさを訴えて来院される方がおられます。また別の訴えで来院された方でも、お話しをきかせていただくうちに日々の疲労感や倦怠感に悩まされているケースが多々あります。
鍼灸でも、疲れやだるさを治療することができます。鍼灸による経絡治療を続けていると、このような疲労感が無くなり、身体が軽く感じられることがよくあります。

経絡治療で自律神経のみだれが整うことで疲労感の根っこの部分が改善されるのです。
自律神経を整えた状態で身体を休息させることで疲労はより早く解消されます。