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パーキンソン病

80代の男性で、パーキンソン病の治療に通われている患者さまがおられます。
パーキンソン病とは、脳の中の黒質と呼ばれる場所に存在するドーパミン神経が脱落してなくなっていってしまう病気です。

私たちの体は、大脳皮質からの指令が筋肉に伝わることによって動いています。この大脳皮質の指令を調節し、体の動きをスムーズにしているのがドーパミンです。 パーキンソン病は、中脳の黒質にあるドーパミン神経細胞がこわれて、作られるドーパミンが減ることによって発症します。

パーキンソン病では次のような特徴的な症状が出現します。
振戦(手足の震え)、動作緩慢(動作の鈍さ)、筋強剛(筋固縮)、歩行障害、姿勢反射障害(小刻みで足をすった歩き方)姿勢保持障害(転倒しやすさ)を主な運動症状とする病気で、50歳以上で起こる病気です。

進行性の病気で、一旦発症すると自然によくなったり治ったりすることはありません。大多数の患者さんは原因不明です。加齢に伴って発症しやすくなりますが、働き盛りの若いうちから発症する患者さんもいらっしゃいます。
時々は40歳以下で起こる方もあり、若年性パーキンソン病と呼んでいます。

パーキンソン病になると運動障害が現れるため、動くのが億劫になって生活の質が下がり、最終的には寝たきりになってしまう人もいます。症状の進行にともない体を動かしにくくなりますが、だからといって体を動かさないことは、運動機能の低下を加速させます。

冒頭の患者さまは、車椅子で奥さまと一緒に来院されています。
当初は会話も出来ない状態でしたが、通院されて8か月が過ぎたぐらいに、言葉が話せるような変化があらわれました。

ご高齢でもあり運動機能の改善は特にみられませんが、1年近くの治療を続けている現在、奥さまと従来のように会話ができ、施設のカラオケも楽しんでいると、奥さまも喜ばれています。

お薬は特に変えていないとのこと。
これは、経絡治療が脳血流に良い影響を与えた結果ではないかな、と感じております。 続きをみる>

自律神経とアレルギー

今日は七夕ですね。梅雨の中休みの天気、彦星と織姫が逢えるといいですね。

前回、シミの発生や悪化は自律神経失調が関係している、とお伝えしました。
今回は、その延長線の話をしたいと思います。

自律神経失調状態の症状としては、次のようなものがあります。

・精神症状の異常(不安・集中力の低下・意欲の低下・イライラ・気が滅入る・怒りっぽい…等)
・筋肉や関節の痛み(肩コリ・首コリ・関節のだるさ・手足のしびれ・全身の緊張感)
・消化不良(食欲低下・胃痛・吐き気・喉がつかえる感じ・膨満感・便秘・下痢・ガスが多い)
・血流の異常(動機・胸痛・めまい・立ちくらみ・冷え・のぼせ・偏頭痛・フワフワする)
・呼吸の異常(息が苦しい・息が詰まる・息が吸いにくい・息が浅い)
・睡眠障害(眠れない・寝つけない・眠りが浅い・朝起きるのがつらい・常に眠い)

全身の症状としては、疲れやすい・倦怠感・微熱・冷え(もしくは火照り)、など。

現代の私たちが暮らす環境では、交感神経と副交感神経のバランスが取りにくい生活パターンが多いです。昔に比べて現代人のアレルギーが増えたのは、副交感神経優位によるリンパ球の増大が関係しています。

また、子どもたちにおいても、ゲームやスマートフォン、カラオケなどの娯楽施設の普及が進み、外で遊ぶ機会が減少しています。

運動不足や、適度な紫外線を浴びて体を刺激することがないので色白で交感神経が活性化されず、副交感神経優位状態を持続します。
リンパ球が増大し、過敏体質になり、アレルギーが発症する、というメカニズムです。

当院に来られる患者さまの多くは〈交感神経優位〉の状態ですが、アレルギー症状は〈副交感神経優位〉の状態で発症します。
いずれにしても、経絡治療で〈交感神経〉と〈副交感神経〉をバランスのとれた状態に整えてあげることが大事です。 続きをみる>

シミ・肝斑(かんぱん)について

暑さに蒸し暑さが加わってきました。やっと関西も梅雨入りですね。

さて、こう暑いと気になる(女性は特に気にされますよね)のが紫外線。
最近では男性用の日傘も売れているとかで、異状なまでの紫外線量と、見た目を気に掛ける男性が増えたことが、背景にあることと思います。

シミの一種、肝斑(かんぱん)ですが、ここ何年かで随分と聞き慣れた言葉になってきましたね。

肝斑:顔面に生ずる褐色の色素斑。
30歳以上の女性に圧倒的に多く、先行する炎症症状を伴わないシミを指します。
男性にも出来るもので、疲れると目や口の周りが濃くなりやすい。肝臓の表面の色に似ているところから、「肝斑」と呼ばれるようになったとか。

外傷性の肝斑は、日焼けによるお手入れ不足や、ステロイド剤・ニキビ跡などの要因です。
内因性の肝斑は、性ホルモンのバランスや、肝臓および副腎皮質の機能低下により、脳下垂体が刺激されることでメラニンの生産が多くなり発生すると考えられています。

シミの発生や悪化は、自律神経失調が関係しています。
環境的な精神的ストレスが続いたり、自律神経失調状態が続く場合、メラノサイト刺激ホルモンの分泌を促進させ、シミを濃くさせるのです。

経絡治療によって自律神経の乱れが整い、全身の血流が改善されてくると、肌の状態も良くなってゆきます。

先日も、当院に来られて1ヶ月ほどの患者様から「踵部分の肌のガサガサが無くなってきている」という、うれしいお話を聴かせていただきました。
踵の部分に直接の鍼灸治療はしていませんが、全身の皮膚の代謝が良くなってくると、このような事が起こります。

もちろん、シミのできている部分にも施術はしますが、経絡治療では肌に触れるだけの軽微な治療で効果が期待できるので、一般に行われている美容鍼のように、内出血や顔の充血のような心配はありません。 続きをみる>

花言葉「心の安らぎ」「咲きたての笑顔」


写真は当院入口前の花壇の、ペチュニアの一種「サフィニアアート(ももいろハート)」です。

飲料メーカーで有名なサントリーの新種で、入賞品種だそうです。

※ジャパンフラワーセレクション2016-2017年 ガーデニング部門 夏秋審査 入賞品種
 ハートの形の模様が入っているのが特徴で、花弁に星形の模様が入る印象的な咲き姿。
 生育・分枝力旺盛で育てやすく、中輪のボリュームある花がたっぷり咲きます。
 温度や肥料条件で花弁の模様が変化します。


もも色ハートは、花弁にピンクのハート模様が入る品種です。
温度や肥料の管理がうまくできていると、ハートの形がくっきりと出るそうです。

サフィニアの名前の由来は、花が波打つように豪華に咲き誇ることから「サーフ」と
「ペチュニア」を合わせたところからきています。

ちなみに花言葉は
ペチュニア:「あなたと一緒なら心が和らぐ」「心の安らぎ」
サフィニア:「咲きたての笑顔」

だそうです。

この花のように、患者様にとって『心やすらぐ笑顔の場所』になれたらいいな、と思います。

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創立60周年 東洋はり医学会

日本国内もだいぶ梅雨入りし、夏日のような日差し・暑さも、しばらくは落ち着きそうですね。

さて、ただいま、奥田鍼灸院のショップカード兼 私の名刺を新しく作成しているところです。
どんな情報がいるかな、縦にしようか横にしようか・・などと考えながら、東洋はり医学会のロゴマークを載せるにあたり、そういえば昨年の4月に一般社団法人化したんだったと、ふと、そのあゆみを思い出したりして。

東洋はり医学会は、今年で創立60周年とのこと。人間でいえば還暦ですね。一つの大きな節目です。おめでとうございます。
初めて参加したのはちょうど20年前、創立40周年の記念大会でした。東京に行ったときのことを覚えています。

今年は8月に記念大会および一般社団法人設立祝賀会、経絡大学技術講座があります。
私は都合により行けませんが、なみはや支部からは6人が参加する予定です。
熱心な後輩たちがいることは、将来有望であり頼もしいかぎりです。

当院でも治療方法としている「脉診流経絡治療」とは、気血を調整し、経絡を整え、五臓六腑の働きを改善することにより、自然治癒力(免疫力)の回復を図る治療法です。

東洋はり医学会 webページ から引用させていただくと、古代中国に於いて、人の体には生命エネルギーを循環させる“経絡”と呼ばれる通路があるとされていました。経絡の内外を流れる気血を整えて、経絡のバランスの乱れを正すことにより、自然治癒力(免疫力)の向上を図ります。

脉診流経絡治療では脉診を中心とした診察により身体の状態を把握し、経絡の気血を整えることにより、さまざまな症状が改善されていきます。
この本治法の習得こそが、脉診流経絡治療を征するカギとなるため、東洋はり医学会では多くの時間をかけ、「手から手への技術指導」を行っています。 続きをみる>

6月の過ごし方

6月ですね。雨の日も増えてきて、今週末からこのまま梅雨入りするかどうか・・
そんな空模様ですね。

私の趣味のひとつである落語、上方落語の定席:天満天神繁昌亭 が、6月の間は休館だそうです。空調設備入れ替え工事や館内を一部改装、7月1日(月)リニューアルオープンする予定とのこと。
新しい繁昌亭、聴きに行きたいですねぇ。笑いで梅雨のジメジメも吹き飛ばすなんてオツですね。

二十四節季では、小満~芒種の候。旧暦の15日頃は潮の干満の差が大きく「大潮」と呼ばれます。潮干狩には最適なシーズンですね。この時期は多くの貝が見つかりやすいとされています。
海開きにはまだ早いですから、熊手とバケツを持って海へ出かけるのも良さそうですね。熱中症の対策は忘れずに。

これからの時期は湿度が上がり、体調が良くない人が増えます。
身体が重だるい・手足のむくみ・頭重感・食欲不振など、東洋医学では「湿邪」といいますが、梅雨の時期に起こりやすい症状です。

湿邪に対してはお灸の治療が効果的です。 主に胃腸に関わるツボに温灸をします。おへそを温灸で温めるのも良いです。 続きをみる>

汗が出にくいと熱中症になりやすい

雨でむしむししますね。
今年の夏が思いやられます。

この週末は夏日、夏日。
5月なのに、ニュースでも熱中症の話題が出てくることが増えました。
近年の傾向ですが、急に気候が変わります。

今年の夏もかなり暑くなりそうですね。
暑くなり出した今頃は、身体の暑さに対する体温調整機能がしっかり働いていない状態なので
熱中症に注意が必要です。

まだ身体が熱さに対して準備不足で、体温が上がって身体に熱がたまったり、汗が出にくかったりと体温調整がスムーズにいっていないことから身体の不調を訴える方が多くなります。

水分を十分にとる・汗をかくようにする(運動や入浴など)・良い眠り・無理をしない。
特に「汗をかく」準備を整えるように心がけるのが大事です。
暑いからとシャワーで済まさず、湯船に浸かるか、足湯だけでも取り入れましょう。
体調の変化には気をつけましょう。

東洋医学は、もともと素朴な自然観察から生まれてきた医学です。
陰陽の考え方は日向と日陰、夏と冬、火と水、の関係性から引き出されてきた体系です。
春夏秋冬の四季も、大きく陰と陽に分けられます。
東洋医学が生まれた中国とは違い、日本では梅雨のシーズンが一つ加わることになり、これからの時期の湿気と高温に対する養生が必要です。 続きをみる>

親子で治療(低体温・免疫力の改善)

当院には、親子で治療に来られる患者さんもいらっしゃいます。
お母さんと小学生の子が通院しておられますが、低体温・免疫力が改善したと、うれしい話を聞かせていただいたのでご紹介します。

お母さんは30代、お子さんは小学生高学年。
2人で来られることもあれば、それぞれ別で治療することもあります。

お母さんは冷えが強く体調を崩しがちでした。
仕事を休んだり早退するような事が多かったのが、治療を続けた今では体温が上昇、免疫力が上がり、風邪もひきにくくなったようです。

お子さんは平熱が35℃台の低体温。ここ1~2年ほど食欲もあまりなかったのが、通っているうちに平熱は36℃台に上がってきました。食欲も少しずつ出てきて、アトピー性皮膚炎も改善傾向にあります。

経絡治療を継続していると、ほとんどの方から 風邪をひきにくくなった、または風邪をひいても寝込むようなことがなくなり症状が軽く済む、と言われます。
これは、経絡治療で自律神経が整えられて、白血球のバランスも是正され、免疫力が上がっていることの証だと思っています。

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立夏、夏の始まりです

大型連休もあけて、平常どおりの街の様子に戻りましたね。

二十四節気の暦の上では立夏(りっか)、夏の始まりです。
一年のうちで最も過ごしやすい時期とされますが、ここのところ、日によって気温差を感じます。

連休中は夏日のような気候の日もありましたが、ここのところは朝方が冷え込みます。
かと思えば日中は半袖でいれそうな気温で、冷房をいれている施設やお店もあるようで・・

「昼夜の気温差が大きい」、または夏の出先で感じるような「外は暑すぎて、中は寒すぎる」(冬はこの逆ですね)、このようなときに身体の調子を崩しやすいものです。
短時間の急激な環境の変化は、身体に不調や病を呼び込んでしまいます。
ちょうど良い環境・状態というのは案外難しいのですね。

お風呂に浸かるのが理想ですが、どうしてもシャワーで済ませたい方は「足湯」をオススメします。気というものは上がり易いので、昼間、頭の方に上がってしまった「気」を、足を温める事で下に下げてあげます。夏場の寝苦しさや不定愁訴による不眠を少し和らげてくれます。

キュウリ、トマト、スイカ、ナス、ゴーヤ、などの夏野菜は、カラダに溜まった「熱」を取ってくれる、南の地方からきた産物です。
昔のような外の暑さで冷房はつけずに汗をかいて過ごす・・そんな状態であれば、サッパリした夏野菜は最適なのですが、現在の私たちは、《外の熱気》と《部屋の空調による冷気》の間を行き来し、身体は混乱してしまいます。長く冷気にさらされる人は、夏野菜は控えた方が良いです。

反対に温めてあげましょう。できるだけ身体の内側、食べ物からです。
元々北の地方が産物の根菜類や豆類、生姜、ネギ、ニンニクなどがよさそうです。

これからだんだん気温が上がっていきますが、身体はまだまだ暑さには対応できない状態です。
今頃から、少しずつ身体を動かして、スムーズに汗をかくことができる状態にしてゆくことが大事だと思います。

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令和元年より変更のお知らせ

5月1日です、令和元年を迎えました。
ゴールデンウイークも連休半ばになりましたが、お休みの方もお仕事の方も、皆さまいかがお過ごしでしょうか。当院は昨日、今日、明日と開院しております。

さて、この5月1日 令和元年より変更のお知らせです。




日頃は奥田鍼灸院をご愛顧賜りまして、誠にありがとうございます。

患者様に鍼灸施術を続けやすくしたい一心で、開業より27年間 値上げはせずに価格維持に努めてまいりました。

しかし 鍼灸業界の一般相場価格との兼合いあり、施術料金を改定することにいたしました。

1. 対象治療
大人(旧)3,000 円→(新)3,500 円
※学生・小児・初診料は変更ありません。

2. 改定の実施時期
2019年 5月 1日

値段は上がったけど、やっぱり奥田鍼灸院に来て良かった、と患者様に思っていただけるような、温かい施術を提供出来るように努めてまいります。

何卒ご理解いただけますと幸いです。
今後とも よろしくお願い申し上げます。

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