テレビ NHK総合「東洋医学 ホントのチカラ〜科学で迫る 鍼灸・漢方薬・ヨガ~」

9月24日(月) 19時30分より(※21時より第2部放送予定、2部構成のようです。)
テレビ NHK総合で東洋医学 ホントのチカラ〜科学で迫る 鍼灸・漢方薬・ヨガ~が、放送されます。どのような内容か、非常に興味深いです。

そもそも、鍼灸など東洋医学の治療方法は、人が持っている“自然治癒力“を活用して身体の内から整えていく療法です。西洋医学に多く取り入れられている科学的な面(データ等)で実証されるというのは楽しみですね。なので今回は、東洋医学の考え方について書いてみたいと思います。

中国で生まれた東洋医学の考え方は、「陰陽五行(いんようごぎょう)」が基本です。
「陰陽」とは、この世の全てが「陰」「陽」に大きく分けられること。
「五行」とは、自然界の全ては「木」「火」「土」「金」「水」という5つの要素で構成されることです。
人間の身体もこの「陰陽五行」に当てはめられています。

五臓のうち、「肝」=木、「心」=火、「脾」=土、「肺」=金、「腎」=水、となります。
『五臓六腑に染み渡る』とは言われますが、五臓を助ける「腑」というものもあり、それぞれ「胆」→ 肝・「小腸」→ 心・「胃」→ 脾・「大腸」→ 肺・「膀胱」→ 腎、となります。

全身にくまなく張り巡らされている、体中を網の目に走る「経絡」には、「気」とよばれる心身の活動源となるエネルギーが流れています。
「気」は、「血」「水」をコントロールする働きがあります。
「血」は、血液とほぼ同じように体中に酸素や栄養、ホルモンなどを運ぶ働きをしています。
「水」は、血液以外の体液のことをいい、津液(しんえき)ともよばれます。

「気・血・水」は、人体を構成する全ての要素を含み、身体が生理的な活動を行うための基礎といえます。そのため東洋医学では、この「気・血・水」はバランスよくスムーズに流れている状態を健康とし、異常があったり滞っている状態を未病・病気と考えます。

経絡上の要所要所に点在するのが「経穴」一般的には「ツボ」、とよばれるものです。
その数360弱。身体に異常があると弱った臓腑を反映する「ツボ」に反応が現れます。
東洋医学の経絡治療は、反応が現れている経穴を刺激することで、気の流れを改善し、低下している機能を回復させるものなのです。

と、書きたいことは山ほどありますが、この辺にしておきまして・・
ちょっと予備知識を得たところで、24日の放送をご覧いただいてはと思います。 続きをみる>

その疲れ、原因は脳?

急に涼しくなり、すっかり秋めいてきたように感じますね。
毎年これぐらいの時期になると、夏の「疲れ」が出てくる頃です。

この「疲れ」 ですが、従来は単に肉体の疲労であるととらえ、肉体の疲れを取るという考えで、様々な疲れ対策が行われてきました。しかし最近の医学研究によると、疲れは単に肉体に起こっている現象ではなく、実は私たちの「脳」がその根本原因であることが明らかになってきており、新たな疲れ対策が求められるようになってきました。

たとえば、筋疲労の原因であると考えられてきた乳酸ですが、現在では乳酸は疲労物質では無く、むしろ臨時的なエネルギー源であるというのが医学会での通説になっています。脳内でも乳酸はエネルギーとして使われているそうです。

脳は騙されやすい器官であり、たとえば元気がない時に敢えて笑顔で行動することで、脳が錯覚してくれます。割り箸を横にくわえながら読み物をすると楽しく感じる・・という実験結果など、脳がウソをついているのです。

風邪をひいた時も、
脳が「体がだるい」と感じさせる → 体を動かしたくないと思わせる → 体を休ませる
という防御反応なのです。
脳は体が疲れていると錯覚させることで、強制的に体を休ませようとしているのです。これは体を守るために反応しているわけで、「疲れている」と錯覚することで、無理に体を使わなくていいようにしてくれています。

では、疲労の真の原因はどこにあるかというと、それは自律神経にあるというのが最近の医学でわかってきた新事実です。脳の中心部にある視床下部は、自律神経の最高中枢ですが、この視床下部のオーバーワークが疲労の真の原因です。
要するに疲労は肉体で感じているのではなく、私たちの脳が感じていることになります。

自律神経は、本人の意思に関わらず、命を守るために、心臓を動かしたり、内臓を動かしたり、血管を緩めたり、縮めたりして、命を守る活動をしている神経です。なので、自律神経が乱れると脳が疲れを感じたり体の調子が悪くなるわけです。

当院にも疲れやだるさを訴えて来院される方がおられます。また別の訴えで来院された方でも、お話しをきかせていただくうちに日々の疲労感や倦怠感に悩まされているケースが多々あります。
鍼灸でも、疲れやだるさを治療することができます。鍼灸による経絡治療を続けていると、このような疲労感が無くなり、身体が軽く感じられることがよくあります。

経絡治療で自律神経のみだれが整うことで疲労感の根っこの部分が改善されるのです。
自律神経を整えた状態で身体を休息させることで疲労はより早く解消されます。 続きをみる>

日日草(ニチニチソウ)



写真は当院入口前の花壇の「日日草(ニチニチソウ)」です。

和名の「日々草」は、初夏から晩秋まで次々に新しい花を咲かせ、日々花が絶えないことに由来しています。
長い間お花を楽しませてくれるので夏花壇には欠かせないですね。
当院に咲いているのは白ですが、色は白の他に、ピンク、赤、紫、青などがあり、中心だけ色が違うものもあるそうです。

英名で「Madagascar periwinkle」といい、原産地はマダガスカル。
花言葉は「楽しい思い出」だそうで、鮮やかな色の花をたくさん咲かせる姿がとても楽しげで、夏を満喫した子どものころを連想させることに由来するといわれます。




ところで、ニチニチソウのお茶、「日々草茶」というのがありますね。
日々草茶は、ガン・白血病・リウマチ・高血圧 などに効果があるとされるノンカフェインの健康茶です。

中国では「長春花」と呼ばれて、高血圧、悪性腫瘍、白血病、リンパ腫瘤などのさまざまな疾病を治す薬として扱われています。日本では、1960年代、日々草エキスに抗がん作用があることが、科学的に証明され、白血病治療薬として認められることとなりました。現在、日々草から抽出された有効成分は、臨床現場で抗がん剤として使用されています。

*抗腫瘍作用、抗ガン作用(抗ガン剤としても使われているほど強力な成分を含んでいます。)
*血圧降下作用、抗酸化作用、殺菌作用、抗炎症作用、免疫賦活作用

以上の効能から、ガン予防・白血病予防・高血圧改善・心臓病予防・糖尿病予防・リウマチ改善・片頭痛改善・肩こり改善・アトピー改善、など期待できます。

しかし、一般的な抗ガン剤には毒性、いわゆる副作用のリスクがあります。
ニチニチソウには、約120種もの【アルカロイド】が、含まれていることが分かっています。アルカロイドには毒性がありますが、日々草茶に含まれるアルカロイドはごく少量であり、用量を守って飲用すれば大きな副作用は起こらないとされています。日々草茶による副作用には、胃痛や下痢などがあります。
一方、生のニチニチソウの食用は、脱毛などの副作用や毒性があるので、素人の利用は危険であり、たんに食すると、嘔吐や下痢程度では済まないことになる場合もあるようです。
中枢神経刺激、心機能障害、痙攣、筋肉麻痺などの症状が現れることがあり、注意が必要です。 続きをみる>

台風、「気象病」と自律神経

昨今、ゲリラ豪雨や大雨など異常気象が多いですが、夏台風も増えてきましたね。
今週もまた台風が接近しているようで、自然災害・気象情報には気が抜けない今日この頃です。

ところで、台風が近づくと、めまいや頭痛、関節痛、手足のしびれなどを発症したり、症状が悪化することはありませんか?
その不調は「天気痛」や「気象病」などといわれ、近年認知されつつあります。
天気と人間の健康には密接な関係がある、と昔から言われていますが、気象の変化と病気が関係していることを証明した研究も数多く発表されております。なかには「気象病外来」を設けている病院もあるそうです。

症状は様々で、「天気が悪いと古傷がうずく」といった天気痛のほか、メニエール病、喘息、めまい症、うつ病、頭痛、腰痛、肩こり、神経痛、関節炎、リウマチ、蕁麻疹、吐き気など。
心臓発作や脳卒中のきっかけになり生命にかかわる場合もあります。

気象の変化が影響する病気には、
《気象の変化が直接、身体に影響して病気になったり、持病が悪化したりすもの》と
《気象の変化によって、病気の原因となる細菌やウイルスが増加して、病気になるもの》
があります。
前者を「気象病」、後者は特定の季節に起きやすいインフルエンザや花粉症などの「季節病」とよび分けます。

気象病は、気温の低下や寒冷前線の通過、低気圧の接近による気圧の急激な低下、など短時間での様々な気象の変化によって起きます。
人体そのものが、気圧の変化により膨張・収縮しており、肺や血管なども影響を受けます。これらはストレスとして自律神経に作用し、気象病を招くのです。 気圧の低下に自律神経は大きく影響を受けており、近年そのメカニズムが分かってきました。

私たちは気圧の変化を、耳の奥にある内耳で感じています。気圧が下がると内耳にある前庭神経が興奮します。この神経の興奮が脳の視床下部に伝わって自律神経の交感神経を緊張させ、自律神経のバランスを崩し、様々な自立神経失調症状を引き起こします。

鍼灸治療では、主に耳に関係の深い「腎」の経絡と、交感神経緊張に関係のある「肝」の経絡を中心に調整し、それと同時に内耳のリンパの流れを改善する目的で、頚肩部と耳周囲の緊張を緩めるように治療します。
このような治療を続けることによって、自律神経の整った、気象の変化そして季節の移り変わりに影響されにくい身体作りが可能です。 続きをみる>

立秋の候

お盆を迎え、季節の上では秋の始まりですね。「立秋」です。

暑い日が続きますが、お盆明けには秋の気配が少しずつ感じられ、季節の挨拶も「暑中見舞い」から「残暑見舞い」になります。
大阪市内ではなかなか声を聞けませんが、ヒグラシが鳴いていると夏の終わりを感じますよね。

この候の旬の花といえば、向日葵(ヒマワリ)です。
中国で「太陽花」、英語では「Sunflower」と呼ばれ、どこの地域でも”太陽の花” として親しまれています。ロシア(寒冷地のイメージで意外に感じたのですが)は最大の生産国で、国の花とされているそうです。

そのヒマワリ “太陽“ に漢字が似ている(?)「大腸」。東洋医学で秋は、「大腸」の季節です。
五臓六腑でいうと秋は「肺」と「大腸」の季節ですね。

秋の季節の特徴に、咽喉や気管支・扁桃腺、便秘、肌や粘膜の乾燥が挙げられます。秋は乾燥の季節であり、ケアをおろそかにすると肌荒れや便秘、喉のトラブルへと発展してしまいます。

夏はついサンダルや短丈など脚を出しがちですが、体の深部の冷えには足湯などで温めていくこと。また、冷たい飲み物・食べ物を温める根菜や常温のお飲物に替えてみてください。
この時期の旬でいうと、桃はオススメです。フルーツは身体を冷やすものが多いですが、桃は身体を温めるフルーツのひとつです。効果としては、気を補ったり血をめぐらせたりしてくれます。

夏の汗で失われた気を補い、また瑞々しい果実から水分補給にも最適ですね。
ぜひ旬の美味しい時期に取り入れてみてください。 続きをみる>

免疫力向上中です!(YUさん 30代 女性)

元々虚弱体質で、ストレスに弱く、胃腸の調子が悪い日が続き、体調を崩すことが多かったのですが、病院に行って検査をしても異常なし。体の中から強くした方が良いと思い、ホームページで先生の鍼灸院を見つけ、通わせてもらっています。

すぐには変化はありませんでしたが、徐々に体調の良い日が増えていることに気が付き、子どもから風邪をもらうこともなくなり、仕事を休んだり早退する事が多かったのですが、それもなくなり、免疫力が上がっていることを実感しています!

今もそれを維持するため、週に一度から二週に一度通わせてもらっています!
院内には癒される音楽がかかり、いつも穏やかで話を聞いてくれる先生にホッとしています(^^)
鍼も全くといっていいほど痛みはありません! 続きをみる>

夏期休診のお知らせ

7月ももう終わり。連日猛暑ですっかり気分は夏真っ盛りの8月の気分ですが、お盆休みはこれからですね。

当院では、8月13(月)、14(火)、15(水)
夏期休診とさせていただきます。

16(木)より開院いたします。よろしくお願いいたします。 続きをみる>

夏の「汗」にみる体調のバロメーター(後編)

前回:夏の「汗」にみる体調のバロメーター(前編)に引き続き、「汗」と体調について書いてみますね。

汗がたくさん出ると、恥ずかしいという以外に、もうひとつ気になることがあります。

それは、汗による「臭い」です。
汗の原料は血液です。汗腺は血液の血球を除いた血しょうをくみ取って汗として排出します。
汗から塩分やミネラルなど体に必要な成分が排出されすぎないよう、汗腺は、汗が臭くなる成分を体で再利用されるようにするか、尿で外に出すように処理しています。
それが、急に汗腺の仕事量が増えると手が回らず、汗が臭くなる成分が汗と一緒に出てしまうのです。

汗腺の濾過(ろか)機能がしっかり働いていれば、残りはほぼ水分で、サラサラとした「良い汗」が出ます。汗は時間がたつと、皮膚の雑菌などによってニオイが発生しますが、かきたての「良い汗」は無臭です。

「良い汗」「悪い汗」については、健康番組などでも取り上げられておりますので、特徴をまとめてみましょう。

「良い汗」
・小粒でサラサラ
・限りなく水に近く、汗をかいてもスッキリ爽快
・皮膚の表面から蒸発しやすく、効率的に体温調節できる

「悪い汗」
・大粒でベタベタ
・汗腺の機能がうまく働いていない、血しょうの成分が残ったままの濃い状態
・水分が蒸発しにくく、体温も下げにくいことから、熱中症の原因にもなる
・大量に発汗するとぐったり疲れる
・含まれる成分に雑菌などが繁殖しやすくなることから、かいた直後からニオイが発生する

1日1回体を動かして、汗をきちんと出す事が重要です。
加えて、年齢によるものや食べ物、血行不良、睡眠不足からくる自律神経の乱れなどが原因になることもあります。

また、「悪い汗」は、おなかにも悪い影響を及ぼします。
「悪い汗」で体温を一定に保つには、大量に汗をかかなければなりません。そのため、体内の水分量が必要以上に失われてしまい、脱水症状をおこしやすくなります。結果、腸内の水分が少なくなり、お通じが滞ってしまう可能性があるのです。

さらに、お通じが滞り、腸内環境が乱れると、ニオイの元となる物質が腸の中にたまりがちになります。それらが腸から身体へと再吸収され、血液中をめぐり、汗とともに排出されることで、汗のニオイが強くなってしまうこともあるのだそう。

「悪い汗」をかいているときは、自律神経の中でも交感神経が優位になっています。すると、副交感神経への切り替えがうまくいかず、副交感神経が司っている腸のぜん動運動も滞ってしまうのです。エアコンのきいている部屋から炎天下に出た時や緊張している時などに、汗をかくとともにおなかの調子が悪くなるのは、そのためです。

東洋医学からみると、体から出る分泌液には、臓器不調のサインが隠れている場合があります。

「心」と「汗」は深い関係があります。
「心」が不調だと、ことあるごとに顔や体全体に「汗」をかきやすいとされています。
「汗」は、「心」の不調の他にも次のような体のサインを示すことがあります。

《起きている時に汗を大量にかく場合》
→「気(エネルギー)」の不足

《寝ている時に汗をかく場合》
→ 体の中の水分の不足

※通常の動きや運動によってかく汗は正常です。

外の寒暖の差に関係なくかいたり、昼間少し動いただけでだくだくと流れるようにかく汗は「自汗(じかん)」
寝ている間にかいて目が覚めると止まる汗は「盗汗(とうかん)」と言います。

頭部にだけかく汗は、熱が上にあがってしまっている時にかきます。

手足にかく汗は、体にとって必要な潤いが不足しているタイプに見られる汗です。夜に汗をかいたり、午後あたりから微熱が出ることもあります。

汗をかくことによる体感の気持ち悪さは、こまめに拭き取る、着替えるなどして調節し、夏はしっかり汗をかく!これが自然であり、大切なことなのです。

東洋医学では、次の季節の体調は、その前の季節をどう過ごすか、によると考えます。 続きをみる>

夏の「汗」にみる体調のバロメーター(前編)

猛暑猛暑と、本格的に厳しい暑さが続いておりますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。
今年の異常な暑さには、十分な注意が必要ですね。テレビでは熱中症によるニュースを連日見かけます。


日本の夏は、高温多湿。蒸し暑いですね。
汗をかいてベトベトして、気持ち悪く感じることもあります。汗で服がびっしょりになるのを避けるのは、身だしなみのひとつかもしれませんが、夏は汗をかいて当たり前。
汗をかくのは「脳を熱から守る」ため、汗をかくことは大切なのです。
今回は、夏の「汗」について書いてみたいと思います。

汗の一番の役割は、蒸発する時の気化熱によって体温上昇を防いで、体温を一定に保つこと。
体温調節をするのは、体内の細胞や器官、特に、脳を熱から守るためです。脳は熱に弱いので、暑さを感じると体に汗をかかせて体温調節をして熱くなりすぎないように守ります。
人間は脳が発達したからこそ、他の動物よりも汗をかくための機能、汗腺も発達したのです。

汗腺は皮膚にあり、汗をつくる場所です。日本人の汗腺は約230万あると言われています。
しかし、全ての汗腺が毎日働いているのではありません。稼働している汗腺もあれば、お休みしている汗腺もあるのです。バリバリ働いて汗を出している能動汗腺の働きが適切ではないときに、汗が多く出てしまいます。


なぜ能動汗腺がうまく働かなくなってしまうのでしょうか?
いつも快適な温度で過ごしていると、汗腺は汗をかく仕事をしなくてもよくなります。やがて、体が「別に汗腺が頑張って仕事をしなくても体温調節ができる」と判断すると、働く汗腺の数が減っていきます。
そして、急に暑い外に出ても、汗腺はうまく対応できなくなるのです。

しかし、汗をかかないと体温が上がりすぎて危険なので、汗腺はとにかく汗を出そうとします。
適切な汗の量まで考えられませんので、大量の汗が出てしまうわけです。

これを解決するには、能動汗腺の機能を高め、数を増やすことが必要です。
つまり、汗をかく機会をつくることが必要なのです。
ちょっと長くなりそうなので、今回はこのぐらいで。続きは後編で書かせていただきます。 続きをみる>

東洋医学からみる「蚊に刺され」

三連休も明けてもう少ししたら、子どもさんお待ちかねの夏休みですね。
山・川・海・花火に旅行・・ 夏のレジャーも楽しみなこの時期、外出先で気になるのは紫外線もさながら、『蚊』にさされること。半袖やサンダルなど肌の露出が増えるこの時期、気になりますね。“ぶ~ん”と枕元でする蚊の音、刺された時の痒み、皮膚に残る刺された跡など、ささいな事ですが、ストレスになりがち。さらに感染症の媒体でもあるので厄介です。

蚊に刺されやすい人といえば、
・血液型(O型が一番刺されやすい)
・体温が高い
・飲酒状態の人
・体臭の強い人
・運動をしている人(汗をかいた状態)
・妊娠中の人
・色黒、または黒っぽい服を着ている人
これらが一般的によく言われる、蚊に刺されやすい人の特徴かと思います。

蚊は動くものに反応し、汗の臭い、汗に含まれるアセトン・乳酸、二酸化炭素、体温などに反応します。また、蚊の色覚は白と黒の2色で、濃い色を好むため黒っぽい服装や色の黒い人がターゲットになりやすいという理由からです。血液型については研究者によって諸説あるので、明確な根拠はないようですが・・

東洋医学からみる「蚊に刺され」やすい状態とは、何でしょう?
・蚊は、酸化して老廃物の多いドロドロ血液(瘀血:おけつ)を好む
・イライラした状態、熱がこもっている体質
・身体のバランスが崩れている人

蚊に刺されやすい人は、動物性たんぱく質や甘いものの食べ過ぎで、血が汚れており、解毒器官の肝臓と腸が疲れて弱っている状態です。(近頃ではマクロビオティックの方面でも取り上げられています。)

では、「血液が酸性状態になる」食べ物とは、一体どんなものなのでしょうか?
・白砂糖、砂糖の入ったジュース
・果物(特に熱帯産のもの)
・化学調味料、添加物を多く含む食品
・コーヒー
・動物性の食品(乳製品・練りもの含む)

普段、私たちの血液は弱アルカリ性です。代謝する過程で身体の中には“酸“が作られますが、肺から二酸化炭素として、尿からそれぞれ排出されています。
さらに血液の中和作用により血液中のpHは比較的一定に保たれるようになっています。
しかし、血液が酸性状態になりやすい食べ物の摂取量が多いと血液は酸性に傾き、体は陰性に偏っていきます。

昆虫は動物に比べて、酸化したものを好んで食する傾向があります。血液のミネラルが、動物は鉄(赤色)で、昆虫は銅(緑色)であることが関係するのかもしれません。
酸化された血液が肌の表面近くにあると、そこから蚊にとって美味い血液の匂いがして引き寄せられ、奥まった所や薄い衣服の上からでも刺してくるのです。
やたらと蚊に刺される人は、酸化されやすくなった血液が肌の表面近くで澱んでいる人だ、と言えます。また、人がイライラすると、その人の体の中で血液の流れの悪い場所の血液が、瞬時にドロドロに変化します。

「蚊に刺され」の症状は体のバロメータでもあります。
蚊が刺したところは、肝臓の急所だったり、汚れた血が溜まっているところだったりするので驚きです。もちろん肌が露出しているかどうかも影響があると思いますが、刺されてしまった場所は老廃物が特にたまっている場所だと考えられます。

蚊は、東洋医学的な診断(陰陽五行理論)で導き出されてくるツボのあたりを刺してきます。
※ヤブ蚊は別です。肌の露出しているところを無差別に刺してきます。
体のバランスが崩れると、体調に対応する「経絡」の関所であるツボを通る気の流れが悪くなります。気の流れが悪くなると、それに従って血液の流れも澱みます。川の流れと同じで、流れの澱んだ血液は腐敗の方向(酸化)に進みます。

虫刺されの痕が、経絡に沿って出ているというのは、時々観察されることです。
陰陽五行理論で経絡を考えると、体のどこの部分をよく蚊にかまれるかで、その人の体調をかなり正確に推測できます。血液が汚れているとき、実は、蚊はその老廃物の多い酸化した血液を吸い取ってくれているんですね。 続きをみる>