月別アーカイブ: 2019年8月

幸せホルモン『オキシトシン』

「幸せホルモン」「安らぎホルモン」「癒しホルモン」「愛情ホルモン」「抱擁ホルモン」などと様々な呼ばれ方をする『オキシトシン』への注目が今、急速に高まっています。

『オキシトシン』とは、ギリシャ語で「早く生まれる」という意味の言葉が語源だそうで、古くから女性の出産や子育てに関連するホルモンとして広く知られていました。

特に近年、オキシトシンの研究が急ピッチで進み、その驚くべきホルモンの力が注目されるようになりました。「飼い主とイヌが触れ合うことで互いにオキシトシンが分泌される」という論文が、アメリカのサイエンス誌に掲載されたことで世界で話題になり、『オキシトシン』という言葉は広がりました。ここ数年の間に耳にされた方も少なくないのではないでしょうか。

このオキシトシン、分泌されると次のような効果をもたらします。
・幸せな気分になる
・ストレスが緩和する
・不安や恐怖心が減少する
・学習意欲と記憶力向上
・自己治癒力の向上
等々。

オキシトシンの産生部位は視床下部と下垂体といわれていましたが、今日までの調査で脳ではなく、皮膚自身が作り出していることがわかってきました。皮膚はいわば、「露出した脳」だったのです。皮膚にとって欠かせないオキシトシンだからこそ、タッチによって皮膚の細胞自体が産生し、放出しているわけです。

タッチしたり、優しく撫でたり、マッサージなどを受けることによって、皮膚でオキシトシンが産生され、皮膚の健康を保つことや、傷の直りが早くなるなど、医療の面でも美容の面でも役立っているのではないかと期待しています。

人と人とのスキンシップや簡単なボディタッチで分泌されるとはいえ、このIT時代。現実での触れ合いの機会はどんどん減少して、身近な触るものといえばキーボードやスマホの画面・・という現代人は、明らかにオキシトシン不足になりやすい状況にいます。

当院の鍼灸治療も浅鍼で、気持ちが良くオキシトシンが分泌されていると思います。
「手当て」というとケガや病気の治療という意味がありますが、手当て、の言葉どおり、まずは手を当てることから治療は始まっているのです。

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自律神経 セルフケア術

お盆休み真っ最中です。
当院は今日で夏期休診も終了。明日から開院いたします。

大型台風が近づいておりますね。
まだまだ熱中症の予防はもちろん、気温や気圧の変化でも体調を崩しやすいですから、これからの時期は特に自律神経を整えるケアをしておきましょう。

先日なみはや支部会でも紹介したのですが、自律神経のセルフケアを取り上げた NHKの番組「趣味どきっ!」というコーナーはおすすめです。(現在 再放送中)
わかりやすい内容で、私自身も患者さまに説明しやすい教材だと思い、書籍も入手しました。
NHK Eテレ「趣味どきっ!」自律神経セルフケア術 <全8回>
自律神経を整えてカラダの不調とサヨナラしよう!
講師:小林 弘幸
順天堂大学に日本初の便秘外来を開設し、これまで1万人以上もの便秘患者を診察。
自律神経研究の第一人者として、多くのアスリートの指導にも関わっている。

Chapter 1 血行が変わる
Chapter 2 疲れが変わる
Chapter 3 頭痛が変わる
Chapter 4 腸が変わる
Chapter 5 イライラが変わる
Chapter 6 メンタルが変わる
Chapter 7 睡眠が変わる
Chapter 8 更年期が変わる

夏場の冷え・むくみなどの血行、腸、イライラ、睡眠、更年期。
その不調のメカニズムを知り、改善させていく内容になっています。

血行を促す呼吸法や簡単スクワットなど、誰でもできるセルフケア術やすぐに実践できる対処法、効果的なドリンクのレシピなど教えてくれます。

たくさんの「自律神経セルフケア術」が紹介されていますので、その中でも取り入れられそうなもの・気に入ったものを試していただき、できるだけ心身が快適な状態を、みなさまが維持できるようになればと思います。 続きをみる>

立秋、残暑お見舞い申し上げます

8月7日になれば、暦の上では「秋」とはいえ、まだまだ暑い盛りですね。
時候の挨拶も、暑中見舞いはこの前日まで、この日以降は残暑見舞い。
二十四節気のひとつ「立秋」。この日から立冬の前日までが秋、となります。

暦の上ではこの日が暑さの頂点となり、翌日からの暑さを「残暑」と言います。
ピークということは、この後は涼しくなるばかり?のはず・・です。

暑い日が続いていても、ふと空を見上げると、秋の兆しが見え始めます。秋の気配は空から。
空が少しずつ高く感じられるようになり、もくもくとした入道雲の上に、刷毛で掃いたようなシュッとした巻雲など、秋の雲が現れはじめます。夏の風と秋の涼やかな風が混在しはじめます。

夏の太平洋高気圧が弱まると、低気圧が日本に近づき通過していくようになり、このときに見られるのが、シュッと流れるような秋の雲。
いわし雲、さば雲、うろこ雲などの名前がついており、いわし雲が早く出た年は、イワシが豊漁になるともいわれています。

そういえば、8月の8~10日は、八九十(はくとう)の語呂合わせから、「白桃の日」だそうです。
旬のフルーツ 桃のジューシーな果肉は、夏の紫外線で傷んだ肌を若返らせる効果があるそう。
この時期おいしいスイカや梨もいいですが、桃もオススメです。 続きをみる>

舌でわかる健康状態

東洋医学では、爪などで健康状態を確認する方法があります。
今回は、簡単に今の体調をセルフチェックできる方法をご紹介します。

まず、舌をベーっと前に出してみてください。
真っ直ぐに伸びていますか?
舌を口から前に出したときに、細かく震えていたり、左右のどちらかに曲がっている場合は、体力が著しく低下している可能性があります。

《舌の色》
白っぽい:疲れやすい、貧血、虚弱体質、体の冷え
赤みが強い:体の水分不足、精神疲労
赤みが紫色:血流不良、肩こり、腰痛、生理痛

《舌の形》
舌にひび割れや亀裂がある:体の水分不足、口腔内の乾燥(唾液の分泌が少ない)、ストレス過多
舌に歯形が付いている:水分過剰によるむくみ、胃腸機能不良

《舌苔》 ※ 舌苔…舌表面に付着している白いカスのようなもの
舌苔が厚く真っ白:胃腸障害(消化不良状態)、冷え
舌苔が薄く、ほとんどない(部分的に苔がない):水分不足、アレルギー体質
舌苔が黄色い:食べ過ぎ、風邪(発熱)
舌苔が黒っぽい:極度な体力低下、高熱、抗生物質の長期摂取

本来、健康な舌は薄ピンク色で表面に薄く白い苔がついている状態と言われています。
舌苔の厚さとして、苔の下の薄ピンク色の舌の色が見えるくらいが適当とされています。

顔には体の健康状態を示す様々なシグナルが現れますが、舌は顔の中でも特に身体の状態がよく表れる部位として重要視されています。舌が大きくて分厚い人は、体も大きくガッシリした体格で、反対に小さく薄い人は、ヒョロっと痩せ型の方が多いようです。

舌はその時の健康状態がすぐに現れます。ぜひ、舌診の習慣をつけることをおすすめします。
歯磨きの際のついでにでも、鏡の前で舌をべーっとだして、色、舌苔の量を確認してみましょう。酷使している胃腸や内臓が悲鳴をあげていないか、気にかけてあげるといいですよ。 続きをみる>