月別アーカイブ: 2019年3月

温灸ケアのおすすめ

当院では、鍼と温灸を使用することによって、より速やかに血の巡りを良くし、冷えを伴う自律神経症状の改善を促しています。

温灸は、以前東洋はり医学会で使われていた田中式温灸器を独自に改良した補陽灸と名付けて(温灸を用いて陽気を補います)活用しています。
練りモグサを熱原として、とても穏やかで心地よい熱感を与えることのできる温灸です。

温灸は熱くない、ほんわり温かい心地の良いものです。
冷えの状態や背中の皮膚の緩みと緊張をみてその状態に合わせた灸熱を与えることで、背中全体の状態を平均化して自律神経を整えてゆきます。

身体全体の陽気を増やす目的で温灸を用いる事が多いです。
背部の背骨の間にある陽気を補うツボ、足裏の湧泉(ゆうせん)穴などに適宜温灸を施して、身体全体の陽気を増やします。特に外踝の下の申脈(しんみゃく)穴や、腰の命門(めいもん)穴などを、ごく軽く温灸で温めておくと、腎を温めることで強化できます。

お臍のまわりは、太陽神経叢といわれ、自律神経が集中しており、穏やかなもぐさの熱によって自律神経に刺激を与え、身体と心のバランスを調整するのに、大いに効果が期待できます。

セルフケアの範囲では、湯たんぽを使って自宅でも簡単な温灸の代用ケアができますよ。
職場や外出先などでは、ホット用のペットボトル、カイロもお手軽ですね。

ぜひ、むくみや胃腸のトラブルなど、冷えからくる不調を感じたときに取り入れてくみてださい。日本人は体質的に胃腸が弱くてむくみやすく、上半身には熱がこもりがちな一方、下半身に冷えが生じやすいです。

温灸は、じんわり温まって心も安定し、夜の寝つきにも最適です。
むくみがとれるので、頬がリフトアップしたり、目の下のクマやほうれい線が薄くなったり、血色や顔色が明るくなったりと、美容にも効果的ですよ。 続きをみる>

不眠に悩む現代人

二十四節気では啓蟄(けいちつ) 土中で冬眠をしていた虫が穴から出てくる頃です。
「春眠、暁を覚えず」といいますが、不眠で悩む現代人は20%、いまや 5人に1人が慢性的な不眠の状態だそうです。(一般社団法人 日本生活習慣予防協会:統計)

時事通信が最近に行った調査では、日本人の約半数に不眠症の疑いがあり、7割の人が睡眠に不満を感じているといいます。それだけ睡眠に満足していない人が多いということです。

主な睡眠障害としては
■ 寝つけない(入眠困難)
■ 睡眠を維持できない(中途覚醒)
■ 思っていたよりも早く目が覚めてしまう(早朝覚醒)
■ 慢性的に回復感のない、質の良くない睡眠が続く(熟眠障害)

どのようにしたら深く眠れるようになるでしょうか?
たいていの不眠症対策の情報は、やたらとストレスが主な原因として、【副交感神経】を高める必要性を重視しがちです。

不安やストレスを出来るだけ解消する、深呼吸する、ぬるめのお風呂に浸かってリラックスする、緊張をほぐすストレッチ・・・ しかし、これだけでは深く眠れるようになりません。

「眠る」のは「起きる」のと連動しています。
気持ちよく眠りにつけたとしても、目覚めがよくなければ、満足な睡眠 =快眠 とはいえません。
副交感神経だけに限らず、交感神経の働きが悪くなっても、眠りの質が低下するということです。

不眠の方の自律神経の状態をみると、交感神経の働きも悪くなっていることが多いのです。
基本的な考え方としては、交感神経・副交感神経の「両方」の働きを高めることが必要です。 続きをみる>