月別アーカイブ: 2019年2月

「首こり」とうつ症状

前回、NHK「ためしてガッテン!」はり治療 SP(2/20 放送)の事をご紹介したのですが、そのひとつ前の回で「肩・首のこり改善 SP」が放送されていました。

現代人に欠かせないパソコンやスマホの影響もあり、いまや男性4割・女性7割が悩むという「首のこり」。デスクワークでのパソコン作業やスマホの操作は、目線を下げた猫背姿勢です。

これは5キロから7キロあると言われている頭の重みを首の上の部分だけで支えている首にとってはとても悪い状態です。この姿勢を長時間続けていると、重みのストレスが後頭部から頸椎の上部に集中してがんこな首こりを起こします。

パソコンやスマホを見る時などの姿勢の悪さや、目の使いすぎなどの血行不良に伴い、筋肉が凝り固まり、首の動きを悪くしたり片頭痛などの不調を引き起こします。

春先は自律神経が乱れやすいことで増えるうつ病には、この「首のこり」が大きく影響していることが多いです。これを「首うつ」とか「頚筋性うつ」と呼んでいますが、実際うつ症状を訴えて来院されている方の首は非常に「こっている」状態がほとんどです。

経絡治療の全身調整とともに、首の頑固なこりを取るよう治療すると、治療効果が上がり、うつ症状が無くなっていくにつれて首のこりも軽くなっていきます。

自律神経は後頭骨と頸椎の接合部に集中していて、この部分がこりで圧迫されたり血液の循環障害を起こすと、自律神経がみだれ、その影響でうつやパニック障害などの症状を引き起こす可能性があります。

うつ病の原因がすべて首こりにあるとは言えませんが、大きく影響を与えていることは確かだと思います。昨今の首にストレスをかけ続けるようなライフスタイルには要注意です。

日常的に出来ることとしては、ホットタオルなどで目の周辺や首をあたためたり、首を冷やさないようにマフラーやストールを巻くなど、心がけてみてください。 続きをみる>

2月20日(水)NHK総合「ためしてガッテン!」はり治療 SP

2019年 2月20日(水)午後7時30分より
NHK 総合テレビ「ためしてガッテン!」の番組で『慢性痛しびれが改善!逆子も治る!?東洋の神秘「はり治療」SP』 が放送されます。

公式サイトの案内を下記に引用させていただきます。http://www9.nhk.or.jp/gatten/articles/20190220/index.html

鍼灸治療が紹介されるとのこと。番組紹介には「ツボの正体の撮影に成功!さらには、はりでお腹の逆子がぐるりと回る奇跡の現場にも遭遇」とあり、そのような映像が見られるのは楽しみです。

このところ、テレビ番組でも特にNHKで東洋医学に関する番組が増えましたね。はり・お灸・漢方など東洋医学の話題が取り上げられる機会が増えてきているように思います。

ここ数年、健康への意識や関心が高まる中で、認知度は上がってきているように感じます。それでも、まだまだ一般的ではないのかなと思う部分もあります。東洋医学、鍼灸についての正しい情報が広がり、鍼灸だからこそできる治療方法を知ってもらい、日頃の身体のケアに活用して頂けたらと思います。
アメリカやヨーロッパでは、鍼灸治療が積極的に医療の中に取り入れられてきていますが、日本においても今後はさらに盛んになってくるかもしれませんね。 続きをみる>

東洋医学と「冷え症」

立春を迎え、梅の花もそろそろ開花を迎えます。
春を感じるような日もありますが寒い日も続き、冷え症の人にはまだまだツライ時期ですね。

西洋医学には「冷え症」という病名はありませんが、東洋医学では「冷え」の状態が諸々の病気の発生に大きく関わっていると考えます。古く後漢時代に書かれたとされる『傷寒論』という書物は東洋医学の原点とされており、『傷寒論』=「寒さに傷(やぶ)られた体=病気 を論ずる」という意味であります。

『傷寒論』の内容は、漢方処方について書かれています。たとえば「桂枝湯(けいしとう)」というのは生姜なども含む体を温める生薬で、葛根湯(かっこんとう)も含みます。日本でも葛根湯は江戸時代からどんな症状にも効くとされ、葛根湯処方する葛根湯医者がいたといいます。下痢でも腹痛でも、あるいは吹き出物やかゆみ止めにも効くとして、当時は様々な患者に出していたようです。

実際、体が冷えると、体内にコレストロールや中性脂肪、糖などの余剰物、尿酸、乳酸など種々の物質が燃え残り、血液を汚すことから種々の病気が発生していくと考えられております。
「風邪は万病の元」というのは、決して言い過ぎではありません。
葛根湯の効能書には「カゼ、気管支炎、結膜炎、中耳炎、頭痛、肩こり、発疹、化膿疹、下痢、赤痢、高血圧、夜尿症などに効く」とされています。

冷えの原因は血行の悪さですが、これは自律神経のみだれによって血管の動きが緩慢になっている状態です。血管は、交感神経が強く働いている時に収縮し、副交感神経が強く働いている時には拡張します。
この自律神経がバランス良く働いていると、血管は適度に収縮と拡張を繰り返し、全身の毛細血管まで血液は行き渡ります。

経絡治療は冷え症に対しても有効です。
血行を良くして冷え症を改善させる根源は、自律神経を整えることにあります。経絡治療によって自律神経を整えれば、冷えの症状も改善されてゆきます。

当院では、鍼と温灸を使用することによって、より速やかに血の巡りを良くして冷えの症状の改善を促しています。温灸は、以前東洋はり医学会で使われていた田中式温灸器を独自に改良して補陽灸と名付けて活用しています。これは練りモグサを熱原として、とても穏やかで心地よい熱感を与えることのできる温灸です。 続きをみる>