月別アーカイブ: 2017年2月

お灸が奏効した鬱病

 東洋医学では鬱(うつ)病を気の不足・気の滞りとしてとらえています。
滞りとは、気が身体をスムーズに流れず停滞している状態です。
これは身体のいろんな所に不快症状を現します。

 気の不足とは、気そのものが消耗してしまい、文字通り元気が無い状態です。
 これは気力や・やる気・好奇心など心の力が無くなっている状態です。
 
●男性 40代会社員

 急に気分の落ち込みや今まで好きだったことに全く興味がなくなり強い抑鬱状態に
なり、同時に不眠と食欲不振に悩まされるようになり、心療内科で鬱症と診断されま
した。。
朝の倦怠感が強く、通常の勤務が難しく、三ヶ月間休職して自宅で療養をとっている
とのこと。
抗鬱薬と睡眠導入剤の服用を続けているが、鬱症状は改善せず、再び復職できるかど
うか不安になり当院に来られました。

 来院時、発症から四ヶ月が経過している状態で、気力・やる気が全く無く、一日中
家でぼんやりしているそうです。
診察してみると、腹部・脈ともに力が無く皮膚は緩んで弱々しい状態でした。
また後頚部には強い筋緊張が手に触れました。
気の不足がだいぶ進んでいると判断して、治療は気を増やすことを目標に脾と腎の経
絡を中心に施術しました。
また不眠を解消することで鬱症状も改善されるので、後頚部の緊張を取るようにしま
した。

 週に1回のペースで治療を継続しました。
開始後2ヶ月ほどは、あまり症状に変化がみられませんでしたが、腹部の緩みや脈力
は徐々に改善してゆきました。
治療開始から2ヶ月を経過した頃から夜だんだん眠れるようになり、少しずつ気力も
出てきたような印象を 持ちました。
気を補う目的で、自宅でも千年灸でお灸をしていただくように指導しました。お灸を
すると自覚的にも元気が出ることを実感され、毎日自宅でのお灸を続けていただいて
います。

 お灸を始めた頃から、鬱症状がかなり改善されて、気力や興味も出てくるようにな
りました。
現在は治療開始から4ヶ月経過し、ほぼ以前の状態に戻られ復職もされています。
抗鬱剤も量を減らすことができており、今後は完全に薬を止めれるようを目標に当院
においても治療継続中です。 続きをみる>

経絡治療と美肌効果

経絡治療に美肌効果があることはあまり知られていないように思います。
昨今美容鍼灸としてマスコミで取り上げられていることもあって、美容鍼灸専門で営
業している所もけっこうあるように聴いています。

 顔面の施術はデリケートな所で有り、内出血もしやすいです。
美容鍼灸を受けて、内出血で青たんになってしまったとか、顔が充血して恥ずかしか
ったなど、ちょくちょく耳にします。

 これは顔面に直接鍼を刺入することで起こるトラブルです。
経絡治療による美容鍼灸では、鍼は肌に触れるだけの施術ですから、そのような心配
はありません。
もともと生命力強化を行う経絡治療は、美容鍼灸として特別顔などに施術しなくても
、美容美肌効果があるものです。

 不定愁訴で昨年春から通院されている方のお話です。
 
「最近肌がすべすべになってきてきめが細かくなったように感じます。鍼をしている
おかげでしょうか?」

毎年冬は肌ががさがさになっているのに、今年はそんなこともないそうです。
このようなことは経絡治療をしているとよくあることです。

治療後3日ほどは、肌につやが出るとか、化粧ののりが良くなるとかおっしゃいます

続けているうちに、肌の代謝が良くなって肌の状態そのものが良くなって行きます。
美容目的で来られている方もいます。その場合には、顔にも施術しますが、経絡治療
の全身調整に、もともと美容美肌効果があることを知っていただければなぁと思いま
す。 続きをみる>

脳を活性化!血糖値ダウン!新発見「骨ホルモン」

 先日のNHKTVためしてガッテン
脳を活性化!血糖値ダウン!新発見「骨ホルモン」SPは、興味深い内容でした。

 私たちの骨から分泌されているオステオカルシンというホルモンが血糖値を下げた
り、脳の認知機能を向上させたり肝臓や心臓・腸・腎臓など内臓の働きを向上させる
働きがあることが分かってきたそうです。
骨ホルモンであるオステオカルチンは言わば全身を活性化するホルモンで10年ほど
前にその存在が動物実験で発見され、人においても同様の働きが認められたそうです

筋肉や皮膚からもホルモンが分泌されていることが分かってきたように、骨も身体を
支える働きとともにホルモン分泌によって、全身野健康状態に大きく関わっているの
ですね。

 ここでまた東洋医学の話になるのですが、東洋医学の古典では「腎はこつを司る」
として骨は五臓の腎と密接な関係があるとしています。
実際、腎臓の機能が著しく低下すると骨はとても弱くなってしまうことは、現代医学
でも周知の事実です。

 そこで東洋医学の腎の働きをみてゆくと脳を活性化したり、エネルギー代謝に関わ
ったり、他の臓の働きを助けたりと、今回番組で紹介された新発見の内容と一致する
のです。

 またまた温故知新と言うワードが出てきますが、新発見の骨ホルモンも2500年
以上前に私たちの粗線がすでにその存在に気づいていたことになります。

 番組では、この骨ホルモンを分泌させる手軽な方法としてかかと落としを紹介して
いました。
つま先立ちになって、かかとを床に落とすことで、自重で骨に刺激を与えることによ
って、ホルモンの分泌を促すそうです。
1日1分ほどのかかと落としの動作で血液検査でもはっきり効果が出ていました。
腎の弱い人には、腎を強化できる養生法としても有効だと思います。

 このかかと落としですが、私も施術中に、自分自身の姿勢が悪くなると、たびたび
行う動作です。自重で骨に刺激を与える目的では無く、自分の狂った姿勢を正しい位
置に戻すために行っています。
ですから動作は極軽く静かにやっています。
これは藤平光一(とうへい こういち)を創始者とする心身統一合気道で行われてい
る自然体で立つ時の方法です。

 自然体で立つには、できるだけ重力に逆らうこと無く脱力して骨で立つと言うのが
大事なことだと考えていますが、骨と腎との関係なども考えてゆくと本当に興味深い
です。
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春到来

 今日から南高北低の春の気圧配置になって気温も上がる予報です。やっと春ですね

金曜日には気温がさらに上がって春一番の南東風が吹くかもしれないそうです。
立春も過ぎてますから自然な気の動きだということでしょう。

 今の時期は、風木の季節に移り変わる端境期です。風木の気が盛んになると肝気が
昂ぶって心身にもいろんな影響が出やすく要注意です。
 
 肝木の司取りである筋にひきつりや痛みが出やすくなります。ギックリ腰や寝違え
も起こしやすくなります。
血圧上昇やめまい、精神不安定にも気をつけましょう。

 日曜からは、また冬の西高東低の気圧配置になって寒くなるそうです。
寒の戻りですね。このタイミングで風邪もひきやすくなるので気をつけましょう。 続きをみる>

シナモンコーヒー

 最近テレビなどでシナモンの健康効果について紹介されていますね。
 私も以前からシナモンは好んで取るようにしてきました。
 毎朝飲むコーヒーにはシナモンパウダーを、夜の晩酌の焼酎のお湯割りにはシナモ
ンスティックを使って、シナモンの香りと味を楽しんでいます。
 
 主な健康効果としてあげられているのは、毛細血管の修復保護作用で、毛細血管を
拡張する働きもあるそうです。
 このような働きによって、身体を温めて冷えを解消したり、しわやシミ・目の下の
くすみを取るなどの美容効果もあり、血糖値の急上昇を押さえ血圧を下げるなどアン
チエイジングのスパイスとして広く使われています。
 
 シナモンは漢方医学では桂枝あるいは桂皮と呼ばれ生薬の代表選手として多くの漢
方処方で重要な役割をしています。
 風邪には葛根湯というのが一般的ですが葛根湯にも桂枝が使われています。
 桂枝と桂皮は、厳密にはその作用が少し異なりますが、身体を温め水の循環を促す
効能があります。
 身体の表面近くを巡っている気を衛気と言いますが、桂枝はこの衛気を補います。
 衛気というのは体表にあって、風邪など外界からの邪気を身体に侵入させない身体
防衛のための気で、免疫力に大きく働いています。
 
 最近わかってきたシナモンの効能が、東洋医学の衛気 の働きだったというのは興
味深いですね。
 少しの工夫で手軽に取れるシナモン、積極的に取るようにしましょう。
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最高傑作

今年のなみはや支部の研究テーマが姿勢ということで、これまでに読んできた姿勢に
関する本、身体論・ヨーガ・気功・合気道・運動などからピックアップして再読する
ようにしています。

もちろん読むだけではなくて、それぞれ実際に身体を動かしてみたり練習が必要だっ
たりします。
そこで感じるのは、人の身体はうまくできているなぁということです。

人が進化してきて、現時点での最高傑作が私たちの身体なんですね。 続きをみる>