月別アーカイブ: 2016年8月

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 8月も本日で終わりますが、まだまだ残暑が厳しそうですね。

今年の夏は去年に比べて明らかに暑い印象です。



 暑さのための体調不良を訴えておられる方も多いですが、その中には冷えから起こ

っている不調もかなり含まれています。

夏場に、冷房や冷たい物の取り過ぎで身体を冷やしていると、これから季節が進んで

気温が少し下がってきたタイミングで体調を崩すことがあります。

治療では、夏の間に温灸などで冷え対策をあらかじめしていますが、9月からの季節

の変化には要注意ですね。



 自律神経の症状別ページにめまいのページを追加しました。

それから、5月に大阪日日新聞に当院のことを取り上げていただきウエブニュースに

も掲載していただいています。

当院のホームページのごあいさつページにメディア掲載情報としてリンクさせていた

だきました。



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腰痛改善肚ともに気力が充実し元気になりました。 (KYさん 70代 女性)

40年間、腰痛と付き合っている中、この度の痛みの強さはとても辛く、始めて奥
田先生の鍼灸治療を受けました。

治療中、骨盤の歪みや、腰骨の周りの筋肉の状態、身体の左右のバランスの大切さ
等、腰痛の原因となる要素を話された上で、正しい姿勢の保ち方、歩行時の足裏の使
い方等指導してくださり、それ以来歩き方は特に意識しています。

痛みがある時、朝ベッドから起き上がるのに時間を要した事、洗顔の時腰が曲がら
ず、しゃがみ込んでいた事、ズボンをスムーズにはけない辛さetc

今は嘘の様に楽になっています。
同時に体内の血流の状態が良くなり、手足の冷えも良くなり、とても元気になり、気
力、体力が向上!
嬉しい限りです。

先生には感謝の一言です。
有り難うございます。 続きをみる>

東洋はり医学会 なみはや支部 7月例会報告



7月31日は東洋はり医学会なみはや支部の例会でした。
学生さんの聴講もあって、賑やかな勉強会となりました。

■午前

●臨床雑話

1 脈状観察の重要性について 坂本

経絡(けいらく)治療では脈状の変化を観察することで、身体の状態や治療の適否
など様々な情報を得ながら治療を進めてゆきます。
患者さんが気がつく前に病状が好転していることを脈状から判断していることも多々
あります。
脈状観察こそが経絡治療の羅針盤とも言えます。

2 書籍紹介 決定版 「軽症うつ」を治す 著者: 森下 克也 奥田

著者は心療内科の医師ですが、鬱は人体のエネルギーの滞りであるとしています。
これは東洋医学・鍼灸医学と通じる所が大いにあって興味深いです。
軽傷の間に、生活習慣の改善や食生活などを見直すことでセルフケアーが可能として
、具体的な方法も紹介しています。
鍼灸師としても是非読んでみる価値が大いにある一冊です。

3 最近の臨床から 奥田

急性パニック障害と不安神経症のお2人の症例から証(あかし)の重要性について
お話ししました。
証しはなかなか難しい概念ですが、最終的にどのツボを選択して、どのような鍼を施
術するかの意思決定に関わる問題です。
証を見直すことで、それまで一進一退だったものが、急に改善されることもあり、証
し決定は経絡治療の要です。

●基礎講義 「わかりやすい経絡治療」 第19章 相剋(そうこく)調整 奥田

相剋調整は、東洋はり医学会の経絡治療の一大特徴です。この部分をマスターでき
れば治療は可能となります。
テキストの「わかりやすい経絡治療」も相剋調整まで来ました。ほぼ山は越えたとい
う感じです。
●鍼灸院経営 経絡治療の営業について 奥田

学術団体で営業というのは少々奇異と思われるかもしれません・。
しかし鍼灸術を生業としている以上、経営や営業は欠かすことのできない重要事項で
す。
その立場から私が今取り組んでいること・考え方など皆で意見交換しながら話を進め
ました。

経絡治療の営業とは、経絡治療で救われる方と経絡治療の施術者をマッチングする
ことだと考えています。
鍼灸・とりわけ経絡治療は、まだまだ多くの方に貢献できると信じています。

■午後

1 国債指導者研修会報告 酒見

指導者研修会は、隔年に実施される東洋はり医学会の重要行事です。
支部長である酒見さんに参加していただき、今回その報告をしていただきました。
多くの点でインスパイヤーされたようで、今後支部での指導に活かされてくると思い
ます。

2 補瀉チェックポイント 酒見

今回で補法の部分はすべて終了しました。
補法の鍼施術は、時間にしてわずか数十秒で完了します。
その短い時間の中で術者が行うこと注意すべき事がたくさんあり、補瀉チェックポイ
ントはそれらを一つ一つ文字にしたテキストです。
いったん文字にして意識下したことを、実際の施術時には、無意識で行えるよう潜在
意識にまで浸透させる必要があります。
それをなし得るのは練習の積み重ねの他ありません。

3 実技修練 坂本・奥田

・台座灸による脈状観察
・ナソ・ムノ治療
・小里方式

台座灸を使っての修練方法は、前回の特別講習会の時、鹿住先生に指導していただ
いた方法です。
経絡治療の術者として良い脈の状態とはどのようなことなのかを知ることはきわめて
大事です。
この方法は、そのための簡便で確実な方法だと思います。
今後も引き続き研鑽して行きたいと考えています。

次回の支部会は9月11日(日)」です。
8月は夏休みなので、しばしの休養ができそうです。 続きをみる>

パニック障害が不安神経症に

パニック障害がお薬である程度改善された後も、不安感や動悸などの症状が長く続き
不安定な心身の状態で悩まされている方はけっこう多くいらっしゃるように思います

40代 女性

10年前に自動車の運転中に突然パニック発作を発症し、心療内科で薬物治療を受
けられました。
当初の強い症状は徐々に緩和されて行きましたが、パニック発作の再発に対する心配
や、特に何に対してと言うのではなく常に不安感が生活に伴うようになり、動悸や頻
脈・血圧上昇・息切れ、不眠、肩こりなどのいろんな症状に悩まされるようになった
とのこと。

 

脈を診てみるとやや速く打つ数脈(さくみゃく)で力が不足している印象でした。
腹部にも力が無くみぞおちの部分に冷えがありました。
肩こりが強く、特に左側の肩はぱんぱんに張って肩甲骨の動きも悪い状態です。

 

全身の経絡(けいらく)の状態を触れて観察してみると、膝から下の足の陽明胃経
(ようめいいけい)が強く緊張していて突っ張った感じになっていました。
足の陽明胃経は、足の太陰脾経(たいいんひけい)とともに飲食物の消化吸収を司り
、心身のエネルギーを生み出す働きをしていますが、精神的なことにも大きく関係し
ている経絡です。
不安神経症や鬱の傾向のある方では、この陽明胃経の緊張がよくみられます。

 

治療は全体的なエネルギー不足を解消する目的で、テイ鍼を用いて胃腸に関わる脾
と腎の気を増やすように施術しました。
テイ鍼とは、経絡治療で用いる鍼の一つで、ツボに接触させるだけで効果を上げるこ
とができます。

 

不安神経症や鬱症では脾の気を増やしてやることで症状の改善がみられることが多
いです。
脾像は、論理的な思考を司っていて、この脾の気が不足するとくよくよ考えたり堂々
巡りの思考パターンに陥ったりします。
また脾の気を増やす時には、心包(しんぽう)の気を同時に増やすようにしますが、
この心包の気を増やすことによって喜びの感情が芽生えるようになってゆきます。
合わせて恐怖心や不安に関係する腎の経絡をともに調整し、陽明胃経の気の滞りを流
すようにしました。

 

詳しくお話を聴かせていただいたところ、毎日ご自分の脈拍数を診ておられることが
わかりました。
どうしても気になることはわかりますが、そのような行動自体が症状の悪化や固定化
を促していることを説明して、脈拍数を数えることは止めていただくようにアドバイ
スさせていただきました。
このような治療を週に一度のペースで行ったところ、初回の治療からかなりの改善
がみられました。
通常このような精神的な症状が中心の場合にはある程度の治療の積み重ねが必要だと
考えていますが、本症例のように初回から諸症状が改善されて、以後5ヶ月を経過し
た時点でも精神的にも肉体的にも安定した元気な生活をおくっておられます。
長年鍼灸の臨床をしていても、本症例のように数年来の不調が一度の鍼灸治療で解消
されるようなことは希だと思いますが、時にそのような事に出会います。
そんな時には、東洋医学・鍼灸のすばらしさを再確認させられます。 続きをみる>