月別アーカイブ: 2012年1月

温故知新 ストレッチ


昨晩のNHK試してがってん。

結論は、筋のストレッチが、全身の血管を若返らせると言うことでした。

これ、ヨガや日本の真向法で、本当に昔から行われてきたことです。

まぁ、ヨガ好きな私にとって、嬉しい内容の番組でしたが、結局、そのような昔から

の智恵が、現代医学で、実際に確かめられたと言うことに過ぎないなぁと…

まさしく温故知新ですね。

前回の同番組では、ストレスや不安に対しての、脳のトレーニングと称して、思考を

流すと言うのを紹介してました。

これも、禅や東洋の瞑想法で、古来から延々と行われてきたことです。

この瞑想によって、大脳の何処かの細胞が分厚くなるとか…

目に見える者でないと、なかなか信じがたいと言うことなんでしょうね。





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おへそと自律神経


大寒も過ぎて、今からが一年中で最も寒い時期です。

私も、そろそろ湯たんぽのお世話になります。

この湯たんぽですが、ふつう足下に置いて足先を暖めるのに使用します。

これ、寝る前にお腹の上、ちょうどおへその当たりに置いて、お腹を温めてください



10分程度、置いたまま眠ってしまうと低温火傷の心配もありますから、じゅうぶん

気をつけておこなってください。

とても気持ちが良いですし、熟睡できます。

いつもの眠りより、深い眠りが得られます。

これは、お腹を温めることで、自律神経の副交感神経が優位に働くようになるからで

す。

副交感神経が高まると、イライラや不眠の原因ともなる交感神経の働きが相対的に抑

えられます。

また、体温が上がった後、体温が徐々に下がって行く時に眠気が来るようになってい

ますから、寝付きの悪い場合にも効果的です。

鍼灸では、このおへそは神闕(しんけつ)と言うつぼに相当します。

ここに温灸などで、暖める治療を行うと、精神が安定して行きます。

また身体全体を暖め、心身のバランスをとる働きが出てきます。

神は心にも通じ、そのような効能が発揮されます。

鍼灸の古典では、意識障害など重篤な症状に対しても優れた効果を出すことが書かれ

ています。おへその神闕は、直接生命力にもつながっている重要なツボです。





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ランニング・4キロ走




今日は昼休みのランニングで、久々の4キロタイムトライアルをしてきました。

今年初めてのこともあり、目標は1キロ当たり5分10秒でした。

結痂

一本目 5分15秒

2本目 5分10秒

3本目 5分10秒

4本目 5分1秒



まずまずのタイムでしたが、昨年末には5分を切っていたので、まだ本調子ではあり

ませんね。

まぁ、尻上がりで良くなったので、自分としては合格点です。

走る時の呼吸の感じが戻ってきたようで、ちょっと嬉しかったです。

息をしっかり吐くことが最も肝心なポイントですが、これ東洋医学的には、肺の管轄

なんです。

呼吸でも、呼気の方は肺に、吸う方は腎の管轄で、この両者のバランスでスムーズな

息ができることになってます。











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自律神経失調による腹部の腫れ痛みに対する鍼灸治療


●2009年 日本伝統鍼灸学会 学術大会 症例発表 抄録

大阪 奥田 稔



はじめに

虚実に対する補瀉は、鍼灸術の要であり、東洋はり医学会では脈状および病態に応じ

て多様な補瀉手法を開発し実践運用している。

中でも、気の滞りに対する和法、虚性の邪に対する補中の瀉は、日常臨床に欠かせな

い手法である。

今回、10年にわたる腹部張痛を、本会の基本である相剋調整にこれらの手法を用い

ることによって、比較的早期に緩解せしめた症例を得たので紹介する。

症例



患者: 男性 36歳 職業: リフト運転



初審: 2008年3月



主訴: 胆道ぢすきねじーによる腹部張痛

現病歴:

10年前、頭部の急な掻痒感を伴う湿疹から発症。

湿疹が消退後、異常な食欲更新のため多食し、腹部の激痛を発症。

激痛は治まったが、その後、腹部の張痛を絶えず感じるようになった。

大学病院の心療内科にて、胆道ぢすきねじーと診断され、投薬治療を受けたが、あま

り効果が無く、その後症状の変化無く現在に至る。

現症:

腹部、特に心窩部の張れ痛みが一日中続き辛い。

起床時や、仕事等でストレスを感じると増悪し、痛みが背部に響くようになる。

既往症:  13歳 十二指腸潰瘍 33歳 椎間板ヘルニアによる右座骨神経痛



随伴症状:

・目

眼精疲労が強く、眼球が固まってくるような感じがする。(特に左)

疲労が高じると焦点が合わなくなり、軽い目眩を伴うようになる。

充血、白目がやや黄味を帯びている。

疲れやすく、動悸がし、身体が重い。



問診:

飲食

口苦が強く、食べ物の味がよく分からない。

満腹感が常にあり、食欲はあまり無いが、量は普通に食べている。

特に好き嫌い、五味の偏りはない。

少し便秘傾向。



手掌、足裏からの発汗しやすい。

手足の冷えは感じないが、頭部に熱感を感じる。



切診:

全体に体表の浅い部分の虚が顕著であり、特にナソ部(缺盆を中心とした部分)、背

部、四肢末端(井穴)の皮膚のの緩みが強い。

・腹診

上実下虚を呈しており、心窩部から中かん、肋骨弓にかけて実(緊張)が強く、圧し

て不快感を感じる。

小腹は、浅い部分から深部にかけて力無く陥下して虚、冷えも強い。

ナソ

左右 の缺盆の虚 後頚部の実

左 乳様突起下ぶの実

背部

心兪 肝油 胆兪 脊際から輸血にかけてきょろ所見



左右の 肋骨に沿ってきょろ所見多数





脈診:

浮・数・虚

脈幅が広く、全体に締まりがなく無力、数が目立つ。

比較脈診では、左関上()の陰陽の差が最も大きく浮位において実を触れ陰の肝の診

所は虚。

右関上 陰の脾の診所はやや実。



治療および経過:



証:肝虚脾実相剋調整

本治法:

陰経 左 極泉・陰谷右 公孫和法

陽経 右 光明 支正 補中の瀉

標治法

関元・ナソ てい鍼による補法

背部 筋縮・脊際 右側胸部のきょろ所見に対する和法による処置



経過

上記の治療を週に2会のペースで行う。



5審目で、心窩部の緊張が少し緩み目の疲れも軽くなってきた。

8審目 更に心窩部の緊張が緩み、皮膚の緩みが軽減し、脈も締まってきた。

10審目 腹部張痛はほとんど感じられなくなり、口苦や目の黄ばみも消失。



考察

胆道ジスキネジーは、器質的異常が認められないにも関わらず、胆道括約筋の運動、

緊張の異常のために疼痛を起こす疾患であり、精神緊張、自律神経失調などが主な誘

因とされている。

本症例は、肝の疏泄失調による気の滞りがその中心的な病態であり、証法一致の経絡

調整が功を奏したものと考えられる。

ストレスの増大している現代社会において、今後ますますこのような病状で苦悩する

人が増えるに違いない。

これに対し、臓腑経絡の気を整える伝統鍼灸の存在意義は大きいと言える。











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経臨研・座学の素案




勉強会の内容について素案です。ご意見や希望のある方は、メールでも直接でもかま

いません。お知らせください。

午前の座学は奥田が当面担当します。午後の実技は坂本さんが担当します。

午前の内容について、今考えている案です。

退屈するといけないので、取り上げる項目を増やして、項目ごとの時間は短くしよう

と想っています。

1 臨床基礎講座

毎回、1つのテーマを取り上げて、その復習と臨床上のノウハウなど、みんなで話し

合える時間にしたいと想います。テキストの「わかりやすい経絡治療」は、基本的に

各自で読んでください。



2 「治療の書」輪読

野口晴哉先生が書かれた治療についての覚え書きのような本です。鍼灸の先生ではあ

りませんが、治療について示唆深い内容が書かれています。

これを読んで、臨床や患者さん指導について考えたいと想います。



3 症状鑑別診断学

1つの症状を取り上げて、その証分類について学びます。

テキストは「中医診断と治療」と言うのを使います。漢方の本ですが、これを経絡治

療の立場から考察します。

証決定に役立つ内容です。



4 経絡治療に役立つ雑談

心理学や心理療法の中には、鍼灸の臨床に役立つものがあります。

雑談として話します。









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経臨研ML 開設


本日メーリングリストの作成と登録作業が完了しました。

経絡治療臨床研究会メーリングリスト K-Rinken です。

2月と3月の会場の確保もできたようで、一安心ですね。

今後は、会の内容をどのようなものにして行くか、いろいろと考えなければと想って

います。

これが1番大事ですから…





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生命力を補う二つの方法


生命エネルギーである正気を補う補法には二通りのやり方があります。

一つは、正気の不足している部分に、正気の充実している部分から引っ張ってくる方

法です。

ちょうどでこぼこになっているものを平らにして行くような感じです。

よほど弱っている場合でなければ、このやり方で心身のバランスがとれてきてくれま

す。

二つ目の方法は、外から生命エネルギーである正気を補充することを行います。

よく誤解される点は、術者の気を、患者さんに与えると言う風に考える人がいますが

、そうではありません。

そんな風に考えて行うと、術者は疲れてしまいます。

そうではなく、外の世界、大きく考えるなら天地自然あるいは宇宙から生命エネルギ

ーを引っ張って来るのです。

つまり、この世界はすべて気から出来ていると言うのが東洋医学の1番大切な考え方

であり原則です。

そうなると、気には限りがないと言うことになりますね。

ちょっと現代科学的には荒唐無稽に写るかもしれませんが、ここが1番肝心な点です



気については、また考を改めて書こうと想います。









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経絡治療臨床研究会 発足


昨日、1月8日を新研究会の発足としました。

発起人5名によるスタートです。

名称は「経絡治療臨床研究会」です。

何ともシンプルな名前ですが、どのような会になって行くのか楽しみです。

実際の例会は、2月第4日曜の26日に決定しました。

これから、会則の作成やらメーリングリストの立ち上げ、会のホームページの開設な

ど、いろいろとやることが出てきました。

そして、会の内容をどのようにしてゆくのか、しばらく考える時間が必要です。

あまり形にとらわれることのない、何よりも楽しめる会になればと願っています。







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鍼灸・補瀉について


伝統的な鍼灸の手技(テクニック)には、補瀉(ほしゃ)と言うものがあります。

これは人の生命力を整え強化してゆくための方法で、私達の祖先が2000年以上前

に生みだし、現代に至るまで実践してきた方法です。

補瀉は、生命エネルギーの不足をおぎない強化する補法(ほほう)と、その生命エネ

ルギーの働きを妨げる邪気(じゃき)を生態から取り去る瀉法(しゃほう)の二つに

分けられます。

この補瀉によって、生命力を強化し、免疫力を向上させてゆくのが、鍼灸本来の目的

であり、存在価値だと想います。









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診療始め


本日から、また通常の生活です。

今年、鍼灸院を通じて、どのような方と出会えるか、楽しみでもあり、身の引き締ま

る気持ちで緊張感も覚えます。

昨日の5日は、私の55回目の誕生日でした。

何も変化の無い一日でしたが、おだやかな気持ちで過ごすことができました。

今年ほど、平凡でもいつもの生活の大切さを想うことはありません。

これは全ての人の願いかもしれません。





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